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【新華社フランクフルト11月30日】ドイツ連邦銀行(中央銀行)のブルクハルト・バルツ理事はこのほど、各国の中央銀行がデジタル通貨の導入を検討しており、中国人民銀行(中央銀行)はすでにその先頭に立っているとの見解を示した。
同氏はフランクフルトで開かれた「第24回ユーロファイナンスウイーク」のイベント「中国デー」にビデオメッセージを寄せ、紙幣が中国で使われ始めた数世紀後に欧州で流通し始めたように、中国は常にイノベーションの最前線に立ってきたと述べた。
欧州中央銀行(ECB)は今年7月、デジタルユーロプロジェクトを始動、2年間にわたる関連調査を実施すると発表した。ドイツ中央銀行はユーロシステムの一員としてこれに参加している。中国では一方、デジタル人民元の実証実験が急ピッチで進んでいる。
同氏によると、デジタル通貨の利害をめぐっては、独中両国の中央銀行がすばやく立ち入った交流を行っている。競争は経済発展の重要な原動力の一つだが、イノベーションを促進する方式の一つにすぎず、交流がもう一つの重要な方式になる。
同氏は「競争と交流には重要な共通点があり、それは多様性があるからこそ存在するということだ」と指摘、競争と交流を通じてイノベーションを促すには、異なる方法や嗜好(しこう)を尊重せねばならないとした。
ユーロファイナンスウイークのイベントの一つである「中国デー」はオンラインとオフラインを組み合わせた形で開催され、参加者は中国の市場開放や金融イノベーションなどを中心に討議した。
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