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【新華社北京12月9日】中国の画像認識システム企業、商湯科技開発(センスタイム)が7日、香港での新規株式公開(IPO)に向けた株式の募集を開始した。香港証券取引所の上場資料によると、香港で1億5千万株、国際市場で13億5千万株の計15億株を売り出す。1株当たり3.85~3.99香港ドル(1香港ドル=約15円)で、単元株数は千株。引き受けは10日正午(日本時間同日午後1時)までで、17日午前9時(日本時間同日午前10時)に上場を開始する。
商湯科技開発の目論見書では、売出価格が3.92香港ドル(中間値)の場合、引受手数料と他の支出を控除すると、純額約56億5500万香港ドル(オーバーアロットメントを行使しないと仮定)を入手する。調達資金のうち33億9300万香港ドル(約60%)が研究開発、8億4800万香港ドル(約15%)が事業拡大、8億4800万香港ドル(約15%)が潜在的な戦略投資・買収、5億6600万香港ドル(約10%)が運営資金と一般企業用途に用いられる。
同社の売上高は2018年が18億5300万元(1元=約18円)、19年が30億2700万元、20年が34億4600万元で、21年上半期(1~6月)は16億5200万元だった。粗利益率は18年が56.5、19年が56.8%、20年が70.6%、21年上半期が73.0%で、研究開発支出は18年が8億4900万元、19年が19億1600万元、20年が24億5400万元、21年上半期が17億7200万元となっている。純損益は18年が34億3300万元、19年が49億6800万元、20年が121億5800万元、21年上半期が37億1300万元の赤字だった。21年通年の純損失と調整済み純損失は、優先株や他の金融負債の公正価値変動による損失の増加、持続的な研究開発投資などにより、さらに膨らむ見通しとなっている。
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