中国の太陽光発電関連製品、21年は輸出額284億ドル超 

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【新華社北京2月20日】中国工業・情報化部は15日、2021年の中国の太陽光発電業界について、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルを背景に、発展のチャンスをつかんだとの見方を示した。世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大や厳しい経済情勢、貿易障壁などのマイナス要因を克服して供給側構造改革を進め、産業のスマート化と革新化、高度化を加速。全体的に上向きに推移し、第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)の好スタートを切ったとし、21年の特徴として次の四つを挙げた。

第一に、業界全体が安定成長を遂げた。産業チェーン・サプライチェーンは安定を維持し、21年の多結晶シリコン、シリコンウエハー、電池、モジュールの生産量はそれぞれ50万5千トン、227ギガワット(GW)、198GW、183GW、前年比伸び率は27.5%、40.6%、46.9%、46.1%となった。

第二に、技術の進展が加速した。主流企業では多結晶シリコンに関する指標が向上し、シリコンウエハーの口径大型化、薄型化技術の進歩が加速した。太陽光電池の効率が記録を更新し、P型単結晶を使用した量産型PERC電池の変換効率は23.1%に達し、TOPCon電池の変換効率は実験値で25.4%を突破した。また、HJT電池の量産も加速した。

第三に、太陽光発電のスマート化が急速に発展した。第5世代移動通信システム(5G)や人工知能(AI)、インダストリアルインターネットなどの次世代情報技術と太陽光発電産業の融合が加速し、製造やメンテナンス、調達部門などでスマート化の水準が向上した。スマート太陽光発電の実証実験の成果も出始め、建設や交通、農業などの分野でシステムソリューションの新旧交代が相次いだ。

第四に、市場での導入拡大が続いた。気候変動対策が世界的に加速する中、太陽光発電市場の需要も増加の一途をたどり、21年の中国の太陽光発電関連製品の輸出額は284億ドル(1ドル=約115円)を超えた。国内ではCO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルを目指す取り組みが推し進められ、大規模な太陽光発電基地の建設も加速した。また、県全域での分散型太陽光発電推進やスマート太陽光発電産業の革新的発展行動計画などの政策も引き続き実施されたほか、業界標準や検査・測定などに関する公共サービスプラットフォームの整備も進んだ。

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