原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
昨年12月に産声を上げたEコマースプラットフォーム「好物看台」が話題を集めている。フォロワー数が中規模クラスのブロガーを対象に、彼らのコンテンツとトラフィックを活用して中小ブランドのプロモーションと販売を行うのが特徴だ。好物看台の共同創業者である巣北氏と母丹氏は、彼らを「キー・オピニオン・カスタマー(KOC)」と呼んでいる。いわゆるキー・オピニオン・リーダー(KOL)マーケティングとは一線を画している。
提携するKOCに要求されるフォロワー数は最低2万以上と、人によっては数百万ものフォロワーを持つKOLに比べればかなり少ない。しかし、好物看台は、ブロガーのセンスを重視している。拡散力をベースに、ブロガーのセンスとキャラクターに賛同するフォロワーがつながりを生むことを想定しているのだ。
トップクラスとされるKOLは今や芸能人のような存在となったが、創業したての中小ブランドはKOLを起用するだけの体力がないため、そこで、KOCに着目することになる。
好物看台が提供するソリューションは以下の2項目。
1.商品選択:好物看台が想定するフォロワーは、1995年以降生まれの若い女性達だ。若者向けに、メイクやヘアケア用品、菓子といった商品をそろえている。平均価格は200元(約3,200円)前後。
2.コンテンツ:ブロガーは自分が興味を持つ商品、また拡散する自信がある商品をEモール内で選び、使うことができる。好物看台は、写真やコメント文案、投稿前の最終版のチェックまでをサポートする。
好物看台の最終目標は、KOCのトラフィックを好物看台のプラットフォームに移すこと。将来的には、好物看台が対象とする都市部の若い女性が定期的に好物看台をチェックし、ショッピングする習慣が根付くことを理想としている。
また、好物看台は、広告モデルとの差別化も行っている。ブランドの販売代理権を獲得して、自らのサプライチェーンを構築していくというやり方を採っている。すなわち、ECサイトの中の最低価格をユーザーに提示しながら利益を確保するのが好物看台のビジネスモデルだ。
共同創業者の巣北氏は、「優良なコンテンツと優秀なフォロワーとの関係ができれば、次は商品に価格競争力があるかどうか。これが、リピーター獲得の大切な要素だ」と話す。そして、ブランドとの協力関係を深めることで「好物看台」の知的財産を強化するとしている。
好物看台の主な収入源は商品販売代金のリベートだ。現在、好物看台は提携するKOCをWeiboのブロガーに限定しているが、サプライチェーン展開の基礎体力をつけた時点で、提携するKOCをショートムービーやライブ動画の投稿者に拡大することも視野に入れている。
(翻訳:林森)
原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録