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【新華社北京3月31日】中国インターネット検索大手の百度(バイドゥ)はこのほど、自動運転プラットフォーム「Apollo(アポロ)」の自動運転配車サービスプラットフォーム「蘿卜快跑(Luobo Kuaipao)」を浙江省桐郷市烏鎮に本格的に導入し、市民向けに自動運転実証実験サービスの提供を始めた。最新データによると、「蘿卜快跑」の配車依頼件数は2021年第4四半期(10~12月)時点で21万3千件に上る。
このサービスの対象エリアは徐々に烏鎮全域へと広がる見通し。まずは停留所84カ所を設置して東柵エリアと西柵エリア、地元の生活エリアをカバーし、住民の日々の通勤や観光客の移動など頻度が高く、距離が短い移動のニーズに対応する。サービスの提供時間は午前9時から午後5時までで、利用者は「蘿卜快跑」アプリを通じて配車を依頼できる。
バイドゥは2015年に烏鎮で開催された世界インターネット大会で、自動運転プラットフォーム「Apollo(アポロ)」の自動運転車両を初めて公開した。16年には烏鎮の公道で自動運転車両の走行試験を行い、中国国内で最初に自動運転車の路上テストを実施した企業となった。21年12月には烏鎮に自動運転技術の開発拠点「アポロパーク」を構え、北京、広州(広東省)、上海に次いで中国国内で4番目となる都市インテリジェントコネクテッドビークル(ICV)生態系モデル拠点を設けた。今回、烏鎮に自動運転配車実証実験サービスを導入したことには、「蘿卜快跑」のサービスがより多くの特色ある都市、特色ある利用シーンへと広がりつつあることが示されている。
「Apollo(アポロ)」はテスト走行距離が現時点で2500万キロを超える。保有する中国の自動運転テストライセンスは593枚で、うち有人テストのライセンスは398枚となっている。「蘿卜快跑」はすでに北京、上海、広州・深圳(広東省)、重慶、長沙(湖南省)などの都市で有人試験運営サービスを展開しており、北京、重慶、陽泉(山西省)では自動運転商用サービスの実証実験も開始している。
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