CATLの電池交換サービス「EVOGO」、アモイを皮切りに本格展開へ

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【新華社北京4月20日】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は18日、福建省アモイで車載電池交換サービス「EVOGO」を本格展開すると発表し、年内に同市で高速電池交換ステーションを30カ所完成させる予定を明らかにした。「EVOGO」の発表から3カ月、ようやく電池交換のビジネスモデルが現実のものとなった。

同社の完全子会社で車載電池交換事業を手掛ける時代電服科技は今年1月18日、「バッテリーブロック、高速電池交換ステーション、アプリ」で構成されるモジュール式電池交換ソリューションを発表した。陳偉峰(ちん・いほう)総経理は当時、まずは10都市でEVOGOを始める方針を示していた。

それから3カ月、アモイがEVOGOを展開する最初の都市になった。第1陣として、高速電池交換ステーション4カ所が思明区、湖里区、海滄区に設置される。年内に30カ所の高速電池交換ステーションの建設を完了させる計画で、完了後、アモイ島ではサービス対象範囲の半径3キロごとに高速交換ステーションが1カ所置かれることになり、ユーザーの充電に対する不安が払しょくされ、充電スペースの無い消費者もEVによる移動が楽しめるようになるとみられる。

時代電服科技が1月18日に発表した内容のうち、最も市場の注目を集めたのは量産型バッテリー「Choco-SEB(スワッピング・エレクトリック・ブロック)」だった。電池の交換とシェアリングを実現するために開発、量産化された電池で、小型でエネルギー密度が高く、自由な組み合わせが可能で、設計が容易という三つの特徴を誇る。

また、CATLの最新技術「CTP(セル・トゥー・パック)」を採用することで、重量エネルギー密度160Wh/kg、体積エネルギー密度325Wh/L以上を実現。一つのブロックで約200キロ走行できるほか、純粋EVプラットフォームをベースとする車種では世界の市販車の80%、今後3年間に発売が予定されている全モデルに対応する。ユーザーは電池交換時にブロックを一つから選ぶことができ、さまざまな走行距離の需要に柔軟に対応することが可能となっている。さらに、無線電池管理システム(BMS)技術を採用することで、外部との接続口は両極の高圧電力用のみとなり、接続や取り外し時の信頼性が大きく高まっている。

CATLは18日、「Choco-SEB」の利用料金について、割引などを適用した最安値は現時点で1ブロック当たり月間399元(1元=約20円)だとし、ユーザーの使用条件に応じて動態的に調整すると発表した。電池交換費用は急速充電とほぼ同程度で、こちらも立地や時間帯などに応じて動態的に調整するとしており、EVOGOによってより多くのユーザーが手軽な給電を体験できるようになるとみられる。

時代電服科技はまた、都市パートナープログラムを通じ、協力パートナーと相互利益の実現に向けた全方位的な協力関係を築いている。技術や資源、サービスなどの面で強者連合を組み、共同でアモイの電池交換網の整備と環境にやさしい車両の普及を促していくとしている。

CATLの責任者は「協力パートナーは自動車メーカーや車両運営会社、用地管理者、電力会社、金融機関など多岐にわたる」と説明。すでに多くの自動車メーカーと協力することで合意しているとし、今後タイミングを見て進捗状況を発表する考えを明らかにした。

中国CATL、バッテリー交換の新サービス「EVOGO」を発表

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