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スマートテクノロジー開発を手掛ける「優鏈時代(ustyle.cn)」は2020年設立で、個人レベルのデジタル化の研究と産業化に注力してきた。浙江大学の計算機創新技術研究院のインキュベーションプログラムから誕生し、創業メンバーはAIやAR(拡張現実)・VR(仮想現実)、コンピューターグラフィックス、ブロックチェーンなどの分野でトップレベルの専門家で構成されている。同社は6つの発明特許と7つのソフトウェア著作権を持つ。自社開発した「3Dスキャナー」と人体のデジタル化技術は中国における関連産業の技術的な空白を埋めたといえる。
このほど優鏈時代が発売した3Dスキャナーはアバター制作を手軽にしたという点で革新的なプロダクトだ。
同社の創業者である蒋亜洪博士は、バーチャルヒューマンはメタバース世界に欠かせないインフラだと考えている。そのため設立以来、低コスト、高効率、高品質の3Dアバター制作を目標とし、注力してきた。
3Dスキャナーで人間のようなアバターを制作
少し前に大きな話題となったメタバースソーシャルプラットフォーム「啫喱(Zheli)」やNFT(非代替性トークン)で話題になったバーチャルプロフィール画像などで、人々は複数あるイメージの中で自身に似たものを選ぼうとする。
優鏈時代の3Dスキャナー「uCamera」は自身そっくりのアバターを作りたいというニーズに応えるもので、バーチャルヒューマン技術を通してユーザーにメタバースの「入場券」となるIDタグを作り、プラットフォームと企業向けにはユーザーとやり取りできる多くの場面を開発する。uCameraには95のレンズがあり、2億画素(最高5億画素)となっている。ワンタッチ操作で人体の体型、サイズや色を取得、すぐに3D人体モデルを制作できる。ユーザーはアプリやミニプログラムから自身のバーチャルヒューマンと様々な場面で動く3Dアバターの動画をダウンロードできる。
現在、uCameraはバーチャルヒューマン制作のコストをすでに数百元(数千円)にまで抑えることができているほか、以下のような強みもある。まずはスキャン時間が短いことだ。装置の中央に立つとワンタッチでスキャンができる。そしてデータの質が高いこと(人体モデルデータの精度がさらに向上しており、細部までより精密になっている)。さらにアバターの制作時間が短いこと(最短で5分以内)、スキャンが簡単なこと(スマートフォンで操作でき、利用のハードルが低い)などだ。
蒋博士は「優鏈時代の3Dスキャナーは現在中国で最先端の3D人体モデル制作装置だといえる。商用レベルのバーチャルヒューマン制作スマートデバイスとしては世界初だ」と話す。
自身のアバターがメタバースでは不可欠のインフラに
メタバースの世界にはデジタル化されたアバターで参加する必要がある。このため人々の3Dアバターを制作する技術がメタバース世界の中心となる。そしてアバター市場の成長余地は極めて大きい。EC(電子商取引)やゲーム、企業管理など異なる場面で広く利用されている。
このほかアバターは新しい非接触サービスにも利用できる。例えば感染症の予防・コントロールのために観光地や展示場、行政の窓口など様々な場所で人々の消費と行動にはすでに大きな変化が生まれている。非接触経済が生み出すサービス、宣伝と教育、ブランドマーケティングの価値はまさに大きく向上している。優鏈時代も多くの戦略的提携プロジェクトを締結しており、ブランドプロモーション、観光地、文化展示場などで運用が始まっている。
また、優鏈時代は技術の進歩によりアバターの利用コストを今後さらに下げることができるという。同社の3Dスキャナーには各技術を効率的につなげることでアバター制作のハードルを大幅に下げ、より効率的な制作プラットフォームサービスの提供が可能だという特徴もある。
メタバースは人々が個性の解放やつながりを作ることをサポートしている。近い将来には手軽な費用でアバターを利用し、バーチャル旅行など多次元の文化を体感することができるようになるだろう。
(翻訳・山口幸子)
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