シャオミ22年1〜3月期の売上高約1.4兆円、純利益は半減

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スマートフォン・IoT機器大手シャオミ(Xiaomi)が19日、2022年第1四半期(1〜3月期)の決算を発表した。生産に必要な中核部品の調達が滞ったことや、新型コロナウイルス感染症の再燃による打撃、マクロ経済状況の厳しさなどが影響し、売上高は前年同期比4.6%減の734億元(約1兆4000億円)だったが、市場予想の725億元(約1兆3800億円)は上回った。

事業別に見ると、スマートフォン事業の売上高は前年同期の515億元(約9800億円)から458億元(約8700億円)に落ち込んだ。グローバル市場での出荷台数は3850万台だった。シャオミに限らず、今年第1四半期はスマートフォン市場全体が苦境に立たされた。市場調査会社カナリスのデータでは、グローバル市場全体で出荷台数が前年同期比10.5%減少している。

出荷台数は減っているが、シャオミのスマートフォンの平均販売価格(ASP)は上がり続けており、前年同期から14%上がって1189元(約2万3000円)となった。また、第三者機関のデータでは、中国国内で販売された同社のハイエンド機種は実店舗販売が50%以上を占めた。

IoT・生活関連製品事業の売上高は前年同期比6.8%増の195億元(約3700億円)だった。売上総利益率は15.6%で、四半期ベース最高を更新した。

インターネットサービス事業の売上高は前年同期比8.2%増の71億元(約1400億円)で、そのうち広告事業の売上高が同16.2%増の45億元(約900億円)を占めた。検索連動型広告、成果報酬型広告、ブランド広告の売り上げが伸びたことが主因だ。ゲーム事業の売上高は同3%増の11億元(約200億円)だった。インターネットサービス事業は海外からの売上高が大幅に伸び、71.1%増の16億元(約300億円)で事業全体の21.9%を占めるまでに成長した。

シャオミ全体で見ても海外市場からの売上高は51.1%を占める375億元(約7100億円)となっている。

新規事業の自動車製造事業による支出が足を引っ張り、純利益は大幅に下がった。今四半期の調整後純利益は前年同期比52.9%減の28億5900万元(約540億円)。スマートEVなど新たに開拓中の事業に係る支出が4億2500万元(約80億円)になった。

経費のうち、研究開発費が前年同期比16.0%増の35億元(約700億円)を占めた。研究開発人員の報酬を上げたこと、スマートEVなどの新規事業に関連する支出が増えたことが主因だ。
(翻訳・山下にか)

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