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中国の新興電気自動車(EV)メーカー「理想汽車(Li Auto)」は6月21日、同社にとって2車種目となるプラグインハイブリッド(PHV)のスポーツ用多目的車(SUV)「理想L9」を正式に発表した。価格は45万9800元(約920万円)で、7月に予約者の試乗を開始し、8月から納車を始める予定だという。
同車種は、6人乗りの高級フルサイズSUVと位置付けられており、1車種目の「理想ONE」より一回り大きい。同社のレンジエクステンダー式動力システムを引き続き採用し、「中国乗用車試験サイクル(CLTC)」基準で総合航続距離1315km、純電気航続距離215kmを実現した。
レンジエクステンダーは、最大熱効率40.5%、燃料消費量5.9L/100km(CLTC基準)と、低燃費を実現する。永久磁石同期モーター(PMSM)を2つ搭載しており、最大出力はフロントモーター130kWとリアモーター200kWの計330kW。最大トルクは620N・mで、時速100kmまでの加速時間は5.3秒となっている。
理想L9には、ファミリーカーのニーズを細かく検討した上で、さまざまな機能が盛り込まれている。例えば、ヘッドアップディスプレー(HUD)、ステアリングホイールおよびセンターコンソール上のディスプレーに加え、助手席と後部座席にもエンターテインメント用のディスプレーが備えられている。この5カ所のディスプレーが家族全員の楽しいドライブを支える。
このほか全席に温熱マッサージシートと電動プリテンショナーシートベルトが、後部座席には冷温庫や小型テーブルなどが装備されている。
注目のスマートドライビング分野に関しては、スマートドライビングシステム「AD Max」を標準搭載し、自動駐車、都市内のスマート走行、オートパイロットによるナビゲーション(Navigate on Autopilot)、オーバー・ジ・エア(OTA)によるソフトウエアアップデートなどの機能も提供する。
また、800万画素のカメラ6台のほか、「禾賽科技(Hesai Technology)」製のLiDAR「AT128」など、車全体に24台のセンシングデバイスが搭載されている。さらに、米NVIDIA製の自動運転チップ「Orin-X」2個を採用し、総演算能力508TOPSと冗長構成を実現している。
(36Kr Japan編集部)
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