中国製EV、イスラエル市場で頭角を現す

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中国製EV、イスラエル市場で頭角を現す

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【新華社エルサレム7月15日】イスラエル政府はここ数年、新エネルギー車(NEV)の輸入を奨励している。中国の電気自動車(EV)ブランドはこれをきっかけにイスラエル市場に参入するとともに、性能と価格の優位性によって好評を博し、イスラエルの新エネ車普及を後押しする力となっている。

同国エネルギー省が策定した計画によると、2030年からガソリン車・ディーゼル車の輸入を全面的に禁止し、輸入する自動車をEVまたは天然ガス自動車(NGV)に限定する。これで中国の新エネ車によるイスラエル市場進出のチャンスの窓が開かれた。

2021年8月、中国自動車大手、吉利汽車集団が間もなくイスラエルでEV「幾何C」を発売しようとする時、地元紙は「この車は1回の充電で航続距離が最長460キロに達し、イスラエルの南から北までを縦断できる」と報じた。

「幾何C」はイスラエルで発売されるとたちまち地元の消費者の人気をさらった。2022年上半期、同車種はイスラエルにおける純電気自動車(BEV)の市場占有率が22%になり、地元の自動車誌から「今年最も購入された車」に選ばれた。

吉利汽車集団の成功は、近年イスラエルで力強く発展する中国の新エネ車の縮図だ。比亜迪(BYD)、蔚来汽車(NIO)、長城汽車、広州汽車集団、上海汽車集団…イスラエルの金融メディア「グローブス」は、少なくとも10の中国の自動車ブランドがイスラエルで新エネ車を販売しつつあるか間もなく販売すると報道した。

イスラエルは市場規模が大きくないが、EVを運転して外出するのに非常に適している。イスラエル政府はここ数年、新エネ車の発展を強力に奨励するとともに、輸入EVに優遇政策をとっている。

現地経済紙カルカリストの自動車コラムニスト、トメル・ハダル(Tomel Hadar)氏は新華社の取材に、イスラエルの自動車市場に占めるEVの規模は現在3%にすぎないが、政府は2025年までにこの割合を50%まで引き上げようとしていると述べた。業界では、2022年のイスラエルのEV販売台数が1万5千~2万台になり、その半分以上が中国ブランドになると予測している。

地元の業界関係者は一様に、燃油価格の絶え間ない上昇に伴い、より多くの消費者が新エネ車に目を向けるようになるとみている。中国ブランドのEVはその比較的高い技術力、優れた航続距離と価格面の優位性によってイスラエル市場で頭角を現している。

ハダル氏は「中国のEVブランドはイスラエルに大きな市場を擁するとともに、次第に足場を固めている」と述べ、今後2~3年間、イスラエルに進出する中国のEVブランドは増え続けるだろうと予測した。

今年6月末、中国では誰もが知る高級車ブランド「紅旗(ホンチー)」がテルアビブにイスラエルで初となる展示場を開設し、多くの地元の人々が一目見ようと押し寄せた。この2カ月前には紅旗BEVの旗艦車種「E-HS9」がイスラエル市場に進出した。

イスラエル・テルアビブ大学付属安全保障研究所(INSS)が最近発表した研究報告では、イスラエルのバッテリー技術の発展は比較的速く、ナノシリコンでグラファイトアノードを代替する技術によって、数分間の安全な急速充電を実現する見通しだと指摘した。一方、中国はリン酸鉄リチウム(LFP)電池の技術性能向上面で大きな潜在力を有しており、中国はいま先進的なバッテリーおよびEV分野におけるリードを確保することに力を入れつつあるとした。

業界関係者は、中国のEVはブランドが多様で、性能が優れ、価格が手頃で、しかも産業集積の優位性も有しており、今後イスラエルの自動車業界の転換を後押しするだけでなく、両国の自動車業界の交流と相互参照にもきっかけをもたらすと確信している。

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