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英フィナンシャル・タイムズの報道によると、ソフトバンクグループの後藤芳光・最高財務責任者(CFO)は、同社が四半期としては過去最大となる3兆1627億円の赤字を計上した2022年4〜6月期決算の発表直後、財務状況が安定していることを投資家に示すため、保有していたアリババ集団の株式の一部の売却を決定したと説明した。
ソフトバンクGは4〜6月期決算発表2日後の8月10日、アリババ株を手放すことで4兆6000億円の利益を確定すると発表した。アリババへの出資比率は6月末時点の23.7%から14.6%に下がった。
後藤氏は、今回のアリババ株売却の発表は突然だったと認めた。
同氏はまた、アリババ株の売却は、ソフトバンクGが多額の損失を出し続けることで金融機関との関係が緊張するのではないかとの市場の懸念を払拭し、投資家を安心させるためのものだったとの認識を示した。ソフトバンクGは、日本で最もレバレッジの高い企業の1つとして知られる。
同氏はさらに、アリババ株売却は、ソフトバンクGがこれまで実行してきた重要な株式の売却と同様の措置だと説明した。同社は20年3月に新型コロナウイルス流行の影響で株価が暴落したことを受け、6月に国内通信子会社ソフトバンク(SB)と米通信大手のTモバイルUSの株式を一部売却している。
(36Kr Japan編集部)
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