中国大慶油田、二酸化炭素の活用でグリーン低炭素発展促す

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【新華社ハルビン10月8日】中国黒竜江省にある大慶油田傘下の楡樹林油田では長年にわたり、二酸化炭素(CO2)を油層に圧入する石油増進回収法(EOR)により、累計40万トン以上の原油を生産し、二酸化炭素排出量を約110万トン削減してきた。これは植林1千万本以上に相当する。

従来の採油法は、地層に水を注入して石油を「押し出す」やり方だった。楡樹林油田の楊鉄軍(よう・てつぐん)副総地質師は、同油田の石油埋蔵量の90%が浸透率の低い扶楊油層に分布しており、水圧入法では孔隙に入りにくく、二酸化炭素を地下に「埋めて」原油を押し出せば、注入と回収の困難という課題を効果的に解決できると説明した。

大慶油田では、技術者による継続的な研究により、低浸透率貯留層のための比較的整備された二酸化炭素フラッディング(油層に二酸化炭素を注入して石油回収を増進する技術)技術システムの初期段階が形成され、石油回収の効率が向上しただけでなく、二酸化炭素排出量も削減され、生産性と環境保護の両立を実現した。

大慶油田では汚染対策にも力を入れており、石油随伴水の処理場とパイプライン網の建設を続け、基準を満たすよう処理された水は全て油層に注入され、「排出ゼロ」を達成した。油層への再注入は、石油掘削後の地層圧力低下の問題の解決にもなる。

中国最大の陸上油田、大慶油田は過去63年間に累計24億トン以上の原油を生産してきた。これは同時期の国内陸上原油総生産量の約40%を占めている。

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