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【新華社北京10月19日】中国税関総署のデータによると、中国の1~8月の小型電気暖房器具輸出総額は前年同期比21.4%増の143億7千万元(1元=約21円)で、うちロシア以外の欧州向けが29.8%増の51億3千万元だった。小型電気暖房器具のうち、電気毛布の伸びが最も高かった。1~8月の電気毛布輸出額は49.0%増の17億8千万元、うちロシア以外の欧州向けが78.0%増の3億3千万元だった。全体を上回る高い伸びは主に、需要サイドがけん引した。エネルギー不足は消費電力の少ない電気毛布の強みを示した。
欧州のエネルギー価格の大幅な値上がりで、小型電気暖房器具の需要はより鮮明となり、中国の関連製品の輸出額は高く伸びた。業界関係者は、欧州のエネルギー不足を背景に、小型電気暖房器具の需要が今後も盛り上がるとの見通しを示した。数多くの小型電気暖房器具のうち、電気毛布は消費電力が低く、使い勝手も良いことなどから、欧州の複数の国の人々にとって、この冬に暖を取るための「神アイテム」となっている。
これまでのデータからみて、電気毛布の輸出は季節的な変動があり、毎年8~10月が繁忙期だが、今年は7月の輸出が例年の実績を上回り、前年同月の2.6倍に増えた。欧州の消費者による小型電気暖房器具の需要は急増期に入り、英国やフランス、ドイツなどでの「電気毛布」や「ヒーター」の検索数は8月下旬から急増傾向にある。欧州メーカーがこれまでに輸入した中国製の小型電気暖房器具はすぐに売り切れる見通し。
英調査会社ユーロモニターインターナショナルのデータによると、世界の小型電気暖房器具の市場規模は2021年が67億7千万ドル(1ドル=約149円)に達し、16年から21年の年平均伸び率は2.1%と、業界全体の伸び率は安定している。中国ブランドは世界市場で大きなシェアを占め、21年の市場規模は21億4千万ドルとなり、世界市場の31.6%を占めた。
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