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東南アジアのベンチャーキャピタル関連経済メディア「7点5度(Qidianwudu)」がシードラウンドで「イーストベンチャーズ」から資金調達を行い、調達後の評価額は300万ドル(約3億3000万円)になった。イーストベンチャーズは東南アジアや日本の創業初期のテック企業を主要な対象としているベンチャーキャピタルだ。
7点5度は「雲図海外(YINCUBATOR)」が起業支援を行った。2018年にエンジェルラウンドで「海石資本(AVIOR CAPITAL)」から資金調達を行っている。
グーグルとシンガポールの投資会社テマセク・ホールディングスによる「2018東南アジアインターネット経済報告」では、東南アジアのインターネット経済の規模は2025年に2400億ドル(約26兆5000億円)を超えると予想されている。文化的また地理的な近さと、インターネット環境向上を受け、東南アジアは中国企業にとって人気の進出先となった。アリババ(阿里巴巴)やテンセント(騰訊)などの超大手企業や、シャオミ(小米科技)、OPPOなどのスマホメーカーの展開がその好例だ。
7点5度は2017年創業。創業者の李玉府氏によると、創業当時は東南アジアのVC業界が盛り上がりを見せており、中国からの注目も集まりつつあったという。同社は特にインドネシアのインターネット金融や物流業界、ベトナムとタイのEC市場に詳しいメディアで、中国の投資家や海外進出を検討している起業家に対し、東南アジア市場やトレンドに関する情報を提供している。
同社は、メディア事業だけでなく、微信(WeChat)やオフラインの交流イベントを通じて主要なユーザーを集めた。創業以来、同社はシンガポールや北京、ホーチミン、ハノイ、バンコク、ジャカルタで、「SEA(東南アジア)コマース」をテーマにした海外進出フォーラムを開催している。
現在、同社は中国の投資機関と東南アジアのベンチャー企業のマッチングサービスを提供している。海外進出に関心がある中国の投資機関および東南アジアの投資機関約100社と直接接触することができるという。東南アジア市場に関心を示す中国のVCは少なくない。
新たな収益モデルとして、同社は調査研究業務を模索中だ。李氏によると、今後はシンクタンク事業も立ち上げる予定で、中国・東南アジア間でVC関連情報が整理・統合されていない状況を解決するという。
(翻訳・虎野)
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