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中国電子商取引(EC)最大手のアリババ集団は11月17日、2022年7~9月期決算を発表した。売上高は前年同期比3%増の2071億7600万元(約4兆円)、純損益は224億6700万元(約4440億円)の赤字となった。前年同期は33億7700万元(約660億円)の黒字だった。
アリババは赤字転落の原因について、主に保有する上場企業の株価下落が、純損失の増加や持分法による投資損益の悪化を招いたとしている。
11月11日に終了した中国最大のECセール「ダブルイレブン(双11)」で、アリババが初めて最終的な流通取引総額(GMV)を公表せず、「前年と同等の規模だった」とだけ発表したことにも注目するべきだろう。20年のGMV成長率は26%、21年のGMVは前年比8.45%増の5403億元(約1兆円)だった。
アリババは同日、香港証券取引所でのプライマリー上場への切り替えが正式に完了する前に、改正された規則に準拠するため、新たな従業員持株計画を策定し、株主の承認を求める必要があると説明。以上のような状況を踏まえると、当初の計画通り年内にプライマリー上場の手続きを完了させるのは困難だとの見通しを示した。
(36Kr Japan編集部)
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