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【新華社北京11月29日】英スタンダードチャータード銀行(SCB)はこのほど、「サステナブル・バンキング・リポート2022」の中国語版を発表した。アジア、アフリカ、中東地域の10成長市場の富裕層3千人以上を対象に調査し、個人投資家の投資能力や投資行動の特徴、サステナブル投資への関心、その動機と障害に重点を置き、具体的な対策を探った。
同リポートによると、2030年までに約8兆2千億ドル(1ドル=約139円)の個人投資家の資金がサステナブル投資に充てられる見通し。中国本土市場では5兆6500億ドルの動員が見込まれ、10市場でトップとなる。
また、サステナブル投資の動機としては回答者の41%が「環境修復の支援」、36%が「財務リターンの引き上げ」を挙げた。投資に影響する障害としては半数近くが「アクセスのしやすさ」と「理解のしやすさ」を挙げており、市場の投資ハードルをさらに引き下げ、投資のルートを増やし、情報開示の完全性と有効性を高める必要があることがわかった。
リポートは中国本土市場の個人純資産は2020年から30年までに年平均約7.9%で成長する見込みだと表明。膨大な市場規模、増え続ける個人資産、投資家の広い関心に支えられ、中国本土市場でサステナブル投資に動員可能な個人資金はその他の市場をはるかに引き離しており、アジア全体のサステナブル投資のプロセスを促す上で重要な影響力を発揮するとみられると指摘した。またESG(環境、社会、企業統治)基準の国際化に伴い、中国のオンショア資本市場とグリーンファイナンスプロジェクトも大きなチャンスを迎えるとの見通しを示した。
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