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中国発のファストファッションEC「SHEIN」は、現在150以上の国と地域(※2022年3月時点)で展開しているグローバルファッションブランドとして成長している。
一方、ファッション業界では、大量生産や大量消費、産業水の汚染、温室効果ガスなどといった環境問題が深刻化しており特に衣類生産に関連する排水は世界数値の20%を占めているため、企者には環境問題への取り組みが急務となっている。
そこで、SHEINは製造方法を最適化するために、小ロット生産モデルを取り入れ、必要な分だけ最適なタイミングで再生産を行うことで過剰生産のリスクと環境資源の削減を実現している。
また、2018年12月より繊維製造の環境負荷を低減するため、プリント方法移行の取り組みも開始した。現在50%以上のサプライチェーンにて、デジタル熱転写印刷技術の使用に切り替えているという。
従来のスクリーン印刷では、100メートルの生地に対し0.49トンの水を使用していたが、デジタル熱転写印刷術の場合、完全ドライのため1着あたりのウォーターフットプリント(製品全体で使用された水の総量を図る指標)を削減できるため、同技術の導入により、GHG(温室効果ガス)排出量が削減されることを期待している。さらに、同印刷技術は、数多くのデザインを効率的に印刷できるため、小ロット生産モデルを補完し、生産量の最適化を図ることができる。
ファストファッションEC「SHEIN」、The Or Foundationと提携 EPRファンドを設立し、世界で深刻化する衣料品廃棄問題に対応
(36Kr Japan編集部)
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