Yahoo社長から異例の転身 宮坂副知事に聞く:City-Tech.Tokyoで海外スタートアップ誘致の背景とは

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東京都は、227日、28日にCity-Tech.Tokyoというスタートアップカンファレンスを開催する予定だ。第1回ということで、海外スタートアップの誘致、海外投資家や各都市の行政関係者にも是非参加してほしいと呼びかけている。そこで、2019年に東京都副知事に就任した元Yahoo日本社長の宮坂学さんにお話を伺った。宮坂副知事は、このカンファレンスの開催を主導している。

今回、初のCity-Tech.Tokyoを開催する狙いは?

東京都は、これまでもスタートアップ施策を数多く行ってきた。しかし部署ごとにバラバラの動きになっていて外部からの評価もあまり高くなかった。そこで東京都がデジタルサービスの行動指針としても打ち出している「顧客視点」に立ち返り、スタートアップを顧客と捉えたときに彼らに喜んでもらえるような支援をしていこうと大きく舵をきった。

世界を見渡すと、パリのViva Tech、ラスベガスのCESのように世界中が注目し熱狂するイベントがある。日本ではどうかというと、そういったイベントはまだない。世界に注目されるには分かりやすさも重要であり、日本であれば東京が創っていきたいということで、City-Tech.Tokyoというスタートアップカンファレンスを開催することとなった。 

2019年に東京都副知事に就任した元Yahoo日本社長の宮坂学さん

東京ならではの特徴とは?

東京都がCity-Techと名付けたように、世界の都市が抱える課題への解決策を、世界最大級の都市・東京から世界に発信したいと考えている。都市は多くの課題に直面している。テーマの柱は、①インフラ・社会基盤(モビリティや災害予測等)、②環境(クリーンテックやフードテック等)、③生活(医療ヘルスケアやデジタル地域通貨をはじめとしたフィンテック等)、④文化(メタバースやデジタルアート、スポーツ等)の4領域に定めた。

例えば、インフラ・社会基盤の面で、東京は災害(台風、水害、地震等)が多い都市だ。しかし1時間に65ミリの激しい雨が降っても、水が溢れず都市交通も安定、被害を最小限におさえることができる。それは東京が100年以上かけて都市のインフラを強化、新しい技術や取組みに多くの投資も行ってきたからだ。このような課題の多い都市だからこそ新たなソリューションを持つ海外スタートアップとも連携をしていきたい。スタートアップにとっては東京で技術が活用されれば、世界のどの都市でも通用する証明にもなるだろう。

また今回のイベントではスタートアップだけでなく世界中の行政関係者も多数来日予定だ。各都市の課題を持ち寄り、独創的なアイデアや技術を持つスタートアップと連携しどのように解決していけるのか、多くの交流の中から多く議論がなされ、新しいビジネスが生まれるはずだ。そして世界共通の都市課題を克服する「持続可能な新しい価値」が東京から生み出されることを期待している。

外国人材の誘致にも本気で取り組む

新しいビジネスが生まれた後のことも真剣に考えている。日本、東京に根付いてもらうための施策として、東京都は、スタートアップ創業者をはじめとした優秀な外国人の誘致にも積極的に動き出しており、直近では東京都から国に強力に働きかけた資料にも表れている。

東京都が国に提案した資料「東京グローバルイノベーションビザの創設について」の一部抜粋

一例として、グローバルイノベーションビザの創設を挙げる。グローバルで勝てる、日本・東京発スタートアップ企業の創出には、グローバルで世界と勝負ができる海外高度人材の力が必要であり、そういった人材を呼び込むための具体的なビザ要件の緩和策にまで落とし込んで提言している。これまで日本に入国するには、日本での就労予定がなければビザを取得することができなかった。それが、海外トップクラス大学の卒業証明があれば就労予定がなくとも高度人材として入国・滞在を認めるといったものだ。

海外の優秀な人材が集積する英国のHPIビザやシンガポールの施策を参考に手続きの簡易化を推進、さらには四季折々の絶景、食文化、安心安全の生活環境といった他の国にない日本ならではの居心地の良さを外国の高度人材に提示していく考えだ。

スタートアップだけでなく海外投資家も歓迎しており、海外投資家、VCが来日する場合の支援も具体化が進んでいる。東京都としてもファンドを運営し投資も行えるため、海外アクセラレーターやVCなどにもLPとして投資、また、これまで大企業に発注することが多かった行政調達についても、スタートアップのソリューションも活用しやすくする方針を打ち出す。日本でビジネスの実績を作りブランド力を高めたい海外スタートアップにとっても朗報だ。

副知事がおすすめする東京「奥多摩」

もし海外の友人が日本に来たら、意外かもしれないが「奥多摩」に連れて行きたい。

奥多摩の風景

東京と言えば都会的なオフィス街が並ぶ新宿や大手町、老若男女の買い物客で賑わう銀座や渋谷を想像する方も多いかもしれないが、実は東京は自然が豊かな都市だ。都心から2時間ほどの距離にあり東京都の北西部に位置する奥多摩は、大自然の宝庫!山々、渓谷、湖などの雄大な自然が広がり、澄んだ空気と清らかな水に癒される場所だ。春の桜を楽しむのはもちろん、新緑のグランピングやBBQに釣り、疲れたら温泉を楽しむこともできる。

東京に来たら少し足を延ばして、海外の人にはあまり知られていない東京もぜひ堪能してほしい。

City-Tech.Tokyo詳細

東京都は、227日、28日にCity-Tech.Tokyoというスタートアップカンファレンスを都内で開催する予定、東京都が主導して開催する、初のスタートアップのグローバルイベントとなる。

2月27日〜28日に開催されるスタートアップカンファレンス「City-Tech.Tokyo

・30か国・100都市から、1万人以上の来場者を見込む。

・30か国以上、300を超えるスタートアップが参加、2/3程度が海外から。

・海外から20を超える国・都市等の出展が決定。東京以外の日本主要都市も出展予定。

基調講演には、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)共同創業者のベン・ホロウィッツ氏や、世界的な建築家の一人であり東京大学特別教授の隈研吾氏などが登壇する予定。36Kr Globalも『空飛ぶクルマ』をテーマにした特別セッションをモデレートする予定や、中国企業Ehangの経営者らの登壇が決定するなど、開催前から日本でも非常に注目を集めている。

優勝賞金1000万円のピッチコンテストや、海外スタートアップの出展ブースもあり、総勢30カ国100都市が参加、300のブースのうち2/3は海外からのスタートアップ企業が出展する予定だ。

イベント概要/申込はこちらから(オンラインチケットは無料):https://city-tech.tokyo/en/

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