中国の電気自動車（EV）メーカー「理想汽車（Li Auto）」のスポーツ用多目的車（SUV）「理想L9」が、山東省済南市の路上で自然発火事故を起こしていたことが分かった。事故の様子を写した動画や写真が1月29日、インターネット上で拡散された。同社は「事故の詳しい原因については、消防当局のさらなる調査・分析を待つ必要がある」としている。

ネット上に出回る写真によると、車のフロント部分から火が出たとみられる。駆けつけた消防隊員によってすぐに火は消し止められたものの、車体は大きく焼損してしまった。幸い死傷者は出なかった。

また、オーナーと思われる人物がグループチャットに投稿したコメントによると、走行中に「ボン」という音が発生した後「ブレーキ故障」と表示され、路肩に停車して1分も経たないうちに発火したという。

理想L9は、理想汽車が発売した2番目の車種で、大型SUVに位置づけられており、価格は45万9800元（約890万円）。発売当初のプロモーションでは「500万元（約9600万円）以内で最高のSUVを」というキャッチコピーを掲げていた。

中国「理想汽車」のEVでまた発火事故　原因は調査中

＊23年2月1日のレート（1元＝約19.3円）で計算しています。

（36Kr Japan編集部）