テンセントビデオが短編動画の拡充に本腰 ドラマやバラエティの制作者を支援

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動画共有サービス「騰訊視頻(テンセントビデオ)」は、優秀なクリエイターを集め、短編コンテンツを充実させるための新システムを立ち上げたと発表した。ドラマやバラエティのミニ番組を制作するクリエイターへの報酬制度を見直し、「コンテンツのランク×再生回数」を主な評価基準として、クリエイターに相応のレベニューシェアを支給していく仕組みだ。テンセントビデオはユーザーがスキマ時間に視聴できるよう、1回の放映時間を数分に収めた短編コンテンツを「火鍋劇(鍋物ドラマ)」と名付けた。新システムは優れた「火鍋劇」を増やし、プラットフォームの多様化を図る狙いがある。

クラス別の提携条件

テンセントビデオが発表した新ルールによると、「火鍋劇」を作品のクオリティに応じてS・A・Bの三段階に分け、再生回数1万回当たりの報酬額に差を付けた。S+クラスに認定されると、テンセントビデオ側にコンテンツごと買い取ってもらうか、再生回数に応じた報酬に加え、テンセントビデオ側から資金提供を受けるかを選ぶこともできる。クリエイターにとっては創作意欲がかき立てられる上、活動資金が調達しやすくなるほか、業界で主流となっている「有料会員の有効再生回数」を基準とする方式より、再生回数のみで評価される方が新規参入の敷居も下がる。

簡潔明瞭なルールを採用することで、テンセントビデオ側もより多くのクリエイターを取り込み、より効果的にコンテンツの拡充を図ることができる。既存の長編コンテンツとの相乗効果でプラットフォーム全体が活性化し、その結果、さらに多くのユーザーを呼び込み、長時間の利用を促すことができるというメリットがある。

今年3月には、テンセント傘下の短編動画に特化した動画サービス「yoo視頻(Yoo Video、今年5月に『火鍋視頻』に改称)」を吸収した。これも「長編コンテンツと短編コンテンツの融合」を目的としたものだ。

こうした試みには、「愛奇芸(iQIYI)」など他の大手動画サービスも着手している。動画コンテンツのトレンドが大きく短編動画に傾く中、長編動画もコンテンツの多様化やより効果的な手法でユーザーの定着を図る必要があるだろう。
(翻訳・愛玉)

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