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インドネシア発の物流ユニコーン企業で中国にも快進撃している「J&Tエクスプレス(極兎速逓)」が、2023年後半にも香港証券取引所(HKEX)で上場する計画だとみられる。ロイター通信が報じた。同社が香港での上場を試みるのは2回目となる。実現すれば、23年に香港で行われる新規株式公開(IPO)で最大級のものになる可能性があるという。
関係者によると、同社は少なくとも評価額200億ドル(約2兆6900億円)を目指しており、その評価額から見て、5~10%の株式を売却し10~20億ドル(約1300~2700億円)を調達するのではないかと言われている。
J&Tエクスプレスは15年にインドネシアで設立し、20年3月には中国に進出した。同社の宅配便事業は、世界最大かつ急成長する東南アジア市場と、中国市場をリードする立場にある。宅配便ネットワークは、インドネシア、ベトナム、マレーシア、フィリピン、タイ、カンボジア、シンガポール、中国など13カ国をカバーしている。
創業者の李傑(Jet Lee)氏はかつて、中国スマホ大手「OPPO」の支社をインドネシアで設立した。J&Tエクスプレス設立後は、OPPOの流通網を活用して東南アジアに大規模な物流網を構築し、急速な成長を遂げた。
J&Tエクスプレスは21年12月、物流大手「百世集団(Best Group)」の国内宅配便事業である百世快递(Best Express)を約68億元(約1330億円)で買収した。
*2023年2月21日のレート(1ドル=134円 1元=約19.6円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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