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人工知能を搭載した無人カメラの研究開発を手掛ける「睿魔智能(Remo Tech)」が2019中国上海亜洲消費電子展(CES Asia)で、自動で演出操作ができるAIビデオカメラ「OBSBOT尋影」を展示した。
2016年に創業した睿魔智能はこれまでの3年間、ひたすら独自のAIカメラ製品OBSBOT尋影の研究開発に取り組んできた。
この製品は主に消費者ユーザー向けに設計されており、動画を撮影する際の最適なフレーミングと安定した撮影という問題を自動的に解決できる。ダンス、演劇、スポーツなどのシーンにおける自撮りビデオ撮影とマニアックなユーザーに適している。
研究チームはビジュアルトラッキング、識別、ポーズエスティメーション、行動解析等AIアルゴリズムとエッジ計算AI技術を独自に開発した。これにより、OBSBOT尋影にはAIトラッキング、自動フレーミングとジェスチャーセンシングという3つのコア機能を備えている。
AIトラッキング機能によって、OBSBOT尋影は最大距離40メートル、水平方向で最速180度/秒のスマートトラッキング撮影を実現している。さらに、Shar-lock(見失った目標を見つけ出す)機能により、生成したパノラマ映像から人物のいる範囲を自動的に認識できる。人物が複雑な環境に置かれたり障害物に出会ってフレームから消えたりしても、短時間内に人物がフレームに戻れば、OBSBOT 尋影はすかさず再び人物を見つけ出し、トラッキングして撮影する。
同時に人物イメージの構図、スケールの推定などのAI技術をスマート撮影システムに導入しており、OBSBOT尋影は撮影時の人物やペットに対してフレーミングの自動合成、手動合成、シーンロックなど最適化処理を自動的に行うことができる。
さらに、OBSBOT尋影は人間のジェスチャーセンシングをAI撮影に取り入れており、ユーザーがジェスチャーによってシャッターの制御、トラッキング、レンズのズーム、カメラワークなどを操作できる。 Launch-pad コンソールと合わせるとOBSBOT尋影は30種類のクリエイティブなカメラワークをアンロックできる。
2019年初め、OBSBOT尋影は米国ラスベガスで開催される2019年コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に展示され、2019年ドイツIFデザイン賞、レッド・ドット・デザイン賞に選ばれた。6月中旬に京東商城で先行販売が行われた。価格は4898元(約7万6000円)。
現在、AIを搭載した映像製品の発表が相次いでいる。例えばCES 2019 の会場では、Sonyが「AI+撮影」の未来型技術製品のラインナップを発表した。そして最近は旗艦スマホ端末にAIスマートカメラ、サイドスクリーンセンシング機能を導入した。またニコン(Nikon)、キヤノン(Canon)の2大メーカーも争うように「AI+」を発表した。後者はスマート顔認識トラッキング機能で新たなブレークスルーを果たしている。中国国内においてはファーウェイ(華為技術)がすでに「AI+撮影」を長年推進しており、AIチップを自社開発している。vivo等のスマートフォンベンダーもAI撮影を搭載した新機種を相次いで発表している。
(翻訳・桃紅柳緑)
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