証券市場に特化したフィンテック企業「福米信息科技」が40億円調達

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証券市場に特化したフィンテック企業「福米信息科技」が40億円調達

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証券分野のフィンテック企業「福米信息科技(Fumi Information Technology)」が今月5日、2億5000万元(約40億円)の資金調達を完了したと発表した。「諾亜財富(NOAH PRIVATE WEALTH MANAGEMENT)」の完全子会社「歌斐資産管理(GOPHER ASSET MANAGEMENT)」による単独出資。

福米信息科技創業者兼CEOの王安全氏によると、調達した資金は商品のアップグレードや技術開発、事業のグローバル化推進に充てる。2016年3月に設立された同社は、全世界の証券市場を網羅するリアルタイムデータと証券取引サービスを顧客に提供している。

同社の主要商品は、自社開発の「微牛(Webull)」シリーズだ。各国の個人顧客にセカンダリーマーケット情報や証券取引サービスを提供し、わずか1分間の手続きで世界中の銘柄を取引することができるようになる。

微牛のユーザーは現在1000万人。ビッグデータやクラウドコンピューティングを活用して、10の国・地域にわたる証券・ファンド・外為・オプション・デジタル通貨関連のデータを取り扱う。また、今年1月には子会社の「Cloudbull」が、香港証券取引所における証券取引業務(Type1 Regulated Activities by the SFC)のライセンスを取得している。

今回の資金調達について、王CEOは、福米信息科技と出資者双方が技術面や事業面で補完関係となれる点が最大の後押しになったと述べている。

出資者の親会社である諾亜財富は、中国の富裕層向けアセットマネジメント機関。歌斐資産管理はその傘下でアセットアロケーションを専門に手がけ、絶対収益を追求している。一方、フィンテックに特化する福米信息科技は、証券市場関連のデータと取引基盤、関連製品を擁している。これらの事業がシナジーを生み、エコシステム構築へつながることが期待される。

創業者兼CEOの王安全氏はかつて、アリババグループ傘下の小口融資事業「阿里金融(Alifinance)」の技術ディレクターを務め、スマートフォン製造大手シャオミ(小米科技)の運営する金融サービス「小米金融(Xiaomi Finance)」で総経理を務めた。CTO(最高技術責任者)の陳波氏はアリババクラウド(阿里雲)の元ディレクター、CMO(最高マーケティング責任者)のAnthony M. Denier氏とCCO(最高コンプライアンス責任者)のShen Lu氏は、ウォール街で20年以上のキャリアを積んでおり、UBS、クレディ・スイス、ゴールドマン・サックス、フィデリティ・インベンストメンツなどに勤めていた人物。

福米信息科技はこれまでに3回の資金調達を行っている。2016年3月にはシャオミなどから5000万元(約7億9000万円)を、2017年4月には「東方弘道資産管理(Dongfang Hongdao Capital)」などから1億2000万元(約19億円)を、2018年7月には「博将投資資本(BOJIANG CAPITAL)」などから2億元(約31億6000万円)を調達した。

今回の出資者である歌斐資産管理は2010年創業。ファンド・オブ・ファンズを主に手がけ、プライベートエクイティ、不動産ファンド、オープンマーケット、メザニンなどの投資業務に加え、ファミリーオフィスや投資一任業務なども行う。2019年第1四半期時点の管理資産規模は 1711億元(約2兆7000億円)に達している。
(翻訳・愛玉)

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