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中国のニュースアプリ運営会社「趣頭条(Qutoutiao)」が3月20日、米証券取引所ナスダックでの上場を廃止すると発表した。同社は3月14日、ナスダックから上場廃止決定の通知を受け取ったが、上訴しないことを決定したという。
ナスダックの上場規則では、「流通している株式の時価総額が100万ドル(約1億3000万円)を下回らない」ことを上場維持の基準としているが、同社は猶予期間の180日以内に流通している株式の時価総額を100万ドル以上に回復させられなかった。また、「米国預託証券(ADR)は終値で1ドル(約130円)以上を維持する」という上場維持の基準も満たせなかった。
趣頭条は2016年6月にニュースアプリの提供を開始し、記事を閲覧すると換金可能なコインをもらえる仕組みなどを通じ、地方都市を中心にユーザー数を急増させていった。上場前には、騰訊控股(テンセント)や小米(シャオミ)などの有名企業から累計3億4400万ドル(約450億円)を調達している。そして、同社は設立からわずか27カ月後の18年9月、ナスダック上場を果たした。初日の時価総額は一時100億ドル(1兆3000億円)を突破した。
趣頭条の3月20日の株価は0.72ドル(約94円)。時価総額は上場初日の1%未満、2101万ドル(約27億6000万円)だった。上場廃止のニュースが発表されると株価はさらに半減し、時価総額は約1000万ドル(約13億円)未満に落ち込んでいる。
*23年3月22日のレート(1ドル=約131円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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