「瑞幸(luckin coffee)」のセルフ式コーヒーマシーン 店舗も店員も不要に

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「瑞幸(luckin coffee)」のセルフ式コーヒーマシーン 店舗も店員も不要に

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急速な店舗拡大を進めている中国のコーヒーチェーン「瑞幸咖啡(luckin coffee)」が新たな手法で勢力拡大を加速させている。

スタートアップ分野に関するメディア「燃財経」の報道によると、瑞幸咖啡社内では現在、「瑞即購」というセルフ式コーヒーマシンプロジェクトが立ち上げられている。これは瑞幸の次なる中心的戦略であり、近い将来にテスト販売拠点を開設する予定だ。オフィスビルのロビー、オフィス内部、学校等パブリックスペースに設置されているマシンにスキャンしてカップを取り出し、その場でセルフサービスでコーヒーを淹れるというものだ。

この報道について、瑞幸はノーコメントとした。

これまでずっと瑞幸はスターバックスを目標として、店舗網を急速に拡大してきた。公式なデータによると、スターバックスは中国においてすでに150か所以上の都市に3600軒以上の店舗を展開しており、計画では2021年にショップ数5000に達する見込みだ。一方、瑞幸は2018年の開店計画を1週間早く完成し、店舗数は2000店舗に達した。さらに、2019年第1四半期には、2163店舗に達している。2019年には4500店舗まで拡大し、店舗数においてはスターバックスを全面的に超えるという目標を掲げている。

現在、瑞幸はスターバックスに先駆けてセルフコーヒー市場に進出し、店舗とセルフの2大コーヒー消費シーンをカバーしようとしている。スターバックスとの市場シェア争いも新たなピークを迎えたと言える。

しかし、セルフコーヒーという分野においては、すでに「小咖(MINICOFFEE)」、「咖啡零点吧(coffee 0.8)」、「友飲(Uin Coffee)」、「咖啡碼頭(MATTBURG)」、「咖啡之翼(wing cafe)」など手ごわいライバルが活躍している。最近の動向では、咖啡之翼がスマートコーヒーマシンによるサービスを展開している「莱杯咖啡(laibeikafei)」を買収し、両者のそれぞれ違うタイプのスマートコーヒーマシンを咖啡之翼のブランドに統一した。

この細分化した分野の消費シーンは2種類に分けられる。一つは、断片化して小さくなっているオフィスや自動車ディーラー、高級美容室、病院、映画館等のクローズド、ハーフクローズドなシーンである。そこに小咖が運営しているデスクトップ型コーヒーマシンが設置される。マシン本体はコンパクトで、低コストだ。もう一つは、オープンスペースである。咖啡零点吧、友飲が運営している大型のコーヒーマシンが設置され、通常1台当たりのコストは2-3万元(約32~48万円)と高額だ。公開された画像を見る限りでは、瑞幸の「瑞即購」は小咖のデスクトップ型コーヒーマシンに近い。

画像の提供元:燃財経

このことから、瑞幸が勢力の拡大を加速していると同時に、拡大コストを削減しようとしていることが見て取れる。より営業コストの低いデスクトップ型マシンを選択し、高額な店舗の家賃と人件費を節約しているのだ。投資ファンド考拉基金パートナーの丁柏然氏は以前、スマートセルフコーヒーマシンの粗利率は高く、利益を生みやすいため、理想的な投資対象だと語っていた。

現段階では、スターバックスはセルフコーヒーマシンを展開していないが、スターバックスに野心が無いとは言い切れない。杭州アリババ(杭州阿里巴巴)園区にあるスーパーマーケット盒馬鮮生(freshhema)店内で設置されているスターバックスのセルフティーサーバースタンドを見れば、スターバックスはもうセルフドリンク分野の参入へ一歩踏み出しているのかもしれないと考えられる。

画像:36Kr撮影

(翻訳・桃紅柳緑)

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