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米電気自動車(EV)大手テスラが、中国の上海工場で製造した車両をカナダで販売開始する。同工場から北米市場への輸出は初となる。同社のカナダ向けサイトによると、すでにカナダ向けの最初の出荷は完了している。
カナダで販売されるのは、スポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」の後輪駆動モデルと小型セダン「モデル3」の長航続距離モデルで、両車種とも間もなくブリティッシュコロンビア州で納車が可能となる。いずれの車種にも、上海工場で製造されたことを示す車両識別番号が記されている。
米国では、インフレ抑制法(IRA)に基づき、EV購入の際に税額控除が受けられるが、北米以外で生産した輸入車は適用外となっている。一方、カナダでは、EV購入の際の補助金支給の条件に車両の製造場所は含まれないため、中国から輸入した車両も補助金支給の対象となる。
上海工場からカナダにEVを輸出することは、テスラがカリフォルニア工場とテキサス工場で生産するEVを米国市場に供給し続けるのに役立つ可能性がある。両工場で生産された車両は、米国の税額控除の対象となる。
上海工場は、テスラにとって世界最大の製造工場だ。同社の22年の納車台数は前年比40%増の131万台で、うち同工場からの納車台数が71万台と全体の半分以上を占めた。上海工場は、テスラの主な輸出拠点でもある。
(36Kr Japan編集部)
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