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米ベンチャーキャピタル(VC)大手のセコイア・キャピタルは6月6日、米欧、中国、インド・東南アジアの3地域に事業を分割すると発表した。2024年3月31日までに分割を完了し、それぞれ別ブランドの独立した会社として運営するという。
声明には、グローバル事業責任者のロエロフ・ボサ(Roelof Botha)氏、中国事業責任者のニール・シェン(沈南鵬)氏、インド・東南アジア事業責任者のシャイレンドラ・シン(Shailendra Singh)氏の3名が共同で署名した。
事業分割後、米欧事業は引き続き「セコイア・キャピタル」の名称を使用する。セコイア・キャピタル・チャイナ(紅杉中国)として活動してきた中国事業は、従来の「紅杉」という中国語の名称を維持するとともに、新たに「HongShan(ホンシャン)」という英文名称を採用する。セコイア・キャピタル・インド(Sequoia Capital India)として活動してきたインド・東南アジア事業の名称は「Peak XV Partners(ピークXVパートナーズ)」となる。
セコイア・キャピタルは1972年に設立され、米アップルや米グーグルのほか、半導体大手の米エヌビディアなどに投資してきた。2005年以降は中国およびインド市場に参入し、目覚ましい成果を上げている。セコイア・キャピタル・チャイナは、電子商取引(EC)大手のアリババ集団、生活関連サービス大手の美団(Meituan)、ネット大手の字節跳動(バイトダンス)、ファッションECのSHEIN(シーイン)などの有名企業に投資。セコイア・キャピタル・インドは、インドのオンライン教育大手のByju’s(バイジューズ)やフードデリバリー大手のZomato(ゾマト)、インドネシアIT大手のGoTo(ゴートゥー)など各業界のリーディングカンパニーに投資している。
セコイアは声明で、今回の決定の背景には「グローバルな分散投資事業の運営が一段と複雑さを増している」ことがあると説明した。3地域の事業分割が完了すれば、各地域のパートナーが他地域のファンドに投資することはなくなる。従来の利益分配の仕組みやバックオフィス機能は、23年12月31日までに廃止されるという。
(36Kr Japan 編集部)
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