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欧州航空機大手エアバスは27日、中国天津市に設けたアジア唯一の民間機最終組立工場で、ハンガリーの航空会社ウイズエアーにA321neo型機1機を引き渡した。中国で組み立てられたエアバス機が欧州の顧客に納入されるのはこれが初めて。
エアバス(天津)デリバリーセンターのゼネラル・マネージャー、クリストフ・シュレンプ氏は「今回の納機は天津工場にとって一里塚となる出来事だ」と述べた。中国経済が力強く回復する中、エアバスのアジア最終組立工場の組立能力が高まっているとし、世界の得意先のより幅広いニーズに応え、世界民間航空市場に新たな原動力をもたらすことができると強調した。
A321neo型機はワイドボディ機並みの容量と航続距離をナローボディ機のコストで実現し、最大244人の乗客を収容できるのが特徴。
エアバスはアジア太平洋市場のニーズに応えるため、2008年にアジア最終組立工場を稼動させた。今年4月には天津で2本目の生産ラインを建設してA320シリーズの生産能力を拡張し、世界中の顧客により幅広くサービスを提供すると明らかにした。
同社は21年にA320シリーズのアジア最終組立工場の生産能力をA321型機に広げると発表し、23年3月に初のA321neo型機を中国の航空会社、上海吉祥航空に引き渡している。(新華社天津)
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