ファーウェイ新OS搭載のスマートテレビ発売へ スタンダード版価額は5万円台

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ファーウェイ新OS搭載のスマートテレビ発売へ スタンダード版価額は5万円台

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8月10日、ファーウェイ傘下のブランド「honor(栄耀)」からスマートテレビが正式に発表された。独自OS「鴻蒙OS(Harmony OS)」を初搭載しており、ファーウェイ傘下としては初のテレビとなる。

55インチフルスクリーンの画面占有率は94%で、画面は最も薄い箇所で6.9ミリメートル、曲面ディスプレイ、フルメタルフレームを採用し、背面にはマット加工が施され、シンプルなUI(ユーザーインターフェース)とダイナミックスクリーンセーバーを採用。今回は試験的な意味合いがあるため単一サイズのみでの発表となったが、honorの趙明総裁によると、今後はさらにサイズバリエーションを増やすという。

ファーウェイが独自開発したチップとOSがこの製品の重要なポイントとなっており、搭載された「鴻鵠(Honghu)818」スマートチップにはA73 CPUが二つ、A53 CPUが二つ、Mail-G51 GPUが四つと計八つのプロセッサコアが内蔵され、サラウンド技術「Histen」、6400万画素の画像解像度、8Kで30fps、4Kで120fpsのフレームレートを採用している。アルゴリズムの強化により4K画面で87%の広色域、178度の広視野角、400nitの最大輝度が実現した。

鴻蒙OSの搭載によりスマートテレビと他のスマートデバイスとの連動も可能となっており、ハードウェアを仮想化し、携帯電話をタッチパネル、スピーカー、キーボード、リモコンのように扱うことができる。

新作発表会ではドローンとスマートテレビの連動がデモンストレーションされた。「DJI(大疆創新)」のドローンが外部カメラのようになり、撮影された映像がほぼリアルタイムでディスプレイに映し出される。この技術により、自宅にいる家族と一緒に旅行先の風景を楽しむといった使用法が実現する。

さらに、アプリなしで携帯電話の画面がワンタッチでスクリーンに投影される。タイムラグはわずか0.1秒だ。ゲームのフレームレート60fpsにも対応しているため、家族や友人とも同時にゲーム観戦できる。

コンテンツについては、「華為視頻」「酷喵TV(YOUKUテレビ版)」「マンゴーTV」「極光TV(騰訊視頻テレビ版)」といった動画アプリがプリインストールされている。また「華為音楽」アプリにより独占配信チャンネルや無損失の高音質音源が楽しめる。また、電源オン・オフ時の広告を無くすとした。

テレビ機能に加えハブ機能も搭載されているため、スマートテレビや家庭内の他のデバイスを音声で操作することができる。リモートディスプレイ制御機能は、保護者が子供の見る画面を管理する際にも便利だ。他のデバイスの操作では、呼びかけるメッセージにより生活リズムに合わせたモード設定もできる。

スマートテレビPro版(ハイエンドモデル)にはAIカメラが搭載されており、より幅広いシーンでの活用や体験が可能だ。例えば宅配便を受け取る際には、まず配達員の姿をスマートテレビで確認してから荷物を受け取るといった使い方ができる。

いずれのモデルにも2GBのメモリーが搭載されており、Pro版の内蔵ストレージは32GB、AIカメラ付きで販売価格は4799元(約72000円)だ。またスタンダード版の内蔵ストレージは16GB、販売価格は3799元(約57000円)となっている。

スマートテレビのソフト・ハードウェア設計は申し分のないものだが、アプリストアをみると100種ほどのアプリしかなく、バリエーションとしてはまだまだ数が少ない。趙明氏によれば、現在ほとんどのAndroidアプリは携帯用で、大画面でも使用できるものは少ないとのこと。今後はまずエンターテインメント関連のアプリを増やした後で、モビリティアプリにも触手を伸ばしていくという。

現在、アプリは公式アプリストアからのみダウンロードできる。複数のストアからダウンロードできるような事態は阻止したいと趙明氏は述べている。
(翻訳・神部明果)

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