『KOF』『餓狼』で人気を博すSNK社、中国市場に注力 世界トップ10のゲーム会社目指す

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日本のゲーム会社SNKの松原健二社長がこのほど、上海で新華社の単独インタビューに応じた。松原氏は、ゲーム業界にとって中国市場は非常に重要だとし「ゲーム業界に20年以上携わってきたが、中国はこの20年でゲームを世界に届けることができるようになった」と語った。

同社は「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」「メタルスラッグ」、『餓狼伝説』などの人気ゲームを開発した世界有数のゲーム会社として知られる。中国市場に最も早く参入した日本のゲーム会社の一つでもある。2015年に中国子会社を設立して以降、事業を急速に発展させ、テンセントなど大手オンラインゲーム会社ともゲームや映画・ドラマ、アニメ、小説、eスポーツイベントなど多岐にわたる協力を行ってきた。

松原氏は、30年ほど前からゲーム開発に注力してきた日本には魅力的なIP(知的財産)があり、今も世界をリードしていると説明。中国のゲーム産業については、美術制作やストーリー、キャラクターイメージなどが非常に革新的で、プラットフォームリソースと日本を大きく上回るゲームユーザーという優位性があると指摘した。

上海で7月27日に発表された研究報告書によると、今年上半期(1~6月)の中国国内ゲーム市場売上高は、前期比22.2%増の1442億6300万元(1元=約20円)に上り、ゲームユーザー数は過去最高の6億6800万人となった。

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松原氏は「Z世代」と呼ばれる1995~2009年生まれの中国プレーヤーたちのゲームやeスポーツに対する情熱が、中国のゲーム産業をさらに活性化させているとの見方を示した。

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SNKはここ数年、「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズの新作「ザ・キング・オブ・ファイターズXV」を発表したほか、世界トップ10のゲームパブリッシャーになることを目標とした第2創業期の事業計画を始動させた。

松原氏はSNKが世界トップ10入りを実現するためには、中国市場を深く開拓して成長することが非常に大切だと笑顔で語った。特にここ2年で、オープンワールド型アクションRPG『原神』を開発したmiHoYo(上海米哈游網絡科技)のような中国のゲーム会社が現れてきており、中国市場が驚くほど目覚しい成長を遂げていると称賛した。

また、中国は人口規模が非常に大きく、大学卒業者数は日本の10倍以上になっていると指摘。今後はより優れたゲーム開発のクリエーティブ人材が必ず増えてくるはずで、SNKは中国に強固な足場を築き、現地人材を吸収していく方針を持っており、将来的には北京などの都市にゲームスタジオを開設し、規模を拡大することも検討していると述べた。(新華社上海:孫麗萍、辛夢晨)

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