アリババ、越境EC 「Tmall Global」 を活用した日中医療ツーリズムを開始 健康志向の需要高まりで

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アリババグループの日本支社・アリババ株式会社は8月21日、同グループ傘下で中国最大級の越境 ECプラットフォーム「Tmall Global(天猫国際)」を活用した日中医療ツーリズムの新事業を開始すると発表した。

今後、訪日する中国人観光客を対象とした検診・人間ドックなどの自費診療サービスや、美容医療のサービスを順次に展開していく。Tmall Globalに公式出店する日本企業や団体が検診や人間ドックといったサービスを提供し、中国の消費者は直接オンライン予約できる仕組みを構築するという。

本事業に参画した株式会社HIROTSUバイオサイエンスは、嗅覚に優れた線虫が人の尿中に含まれるがんの匂いを検知するがんの一次スクリーニング検査「N-NOSE」を9月から販売する予定。

14億人の市場を抱える中国では、海外旅行の需要と輸入商品への購買意欲が回復している。また、訪日客の消費スタイルがモノ消費からコト消費に変わってきており、さらに新型コロナウイルスの影響を受け、高齢者に限らず、若い世代でも健康志向が高まっている。こうした背景から、Tmall Globalでは日本のOTC医薬品やサプリメントが人気を集め、6月に実施された「618セール」では、日本のヘルスケアの関連商品が2位の売上を記録し、著しい成⻑を見せている。

日中医療ツーリズムの拡大を通じて、中国の旅行需要や健康志向の高まりと相まって、日本の医療・美容関連業界に新たな展開をもたらすことが期待できそう。

(36Kr Japan編集部)

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