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中国の電子商取引(EC)大手「拼多多(Pinduoduo)」が8月29日、2023年4~6月期決算を発表した。売上高は前年同期比66%増の523億元(約1兆円)で、市場予想の437億元(約8700億円)を大幅に上回った。純利益は47%増の131億元(約2600億円)で、こちらも市場予想の85億9900万元(約1700億円)を大きく上回った。調整後の純利益は42%増の152億7000万元(約3000億円)となった。
同社は売上高が増加した理由について、23年1~6月は消費が回復基調に乗る中、6月に開催された「618セール」などの販売促進イベントが消費意欲を刺激したことが大きかったとしている。
23年4〜6月期の中国電子商取引(EC)市場は明らかな回復傾向を示し、業界大手3社の売上高はいずれも前年同期比で増加した。伸び率は、拼多多が66%と圧倒的に高く、アリババグループは14%、京東集団(JDドットコム)は7.6%だった。
決算発表後、拼多多の株価は米国市場のプレ・マーケットで14.3%上昇。取引開始後も上がり続け、最終的に15.43%上昇し、時価総額は約166億ドル(約2兆4000億円)増加した。
拼多多が打ち出す格安越境EC「Temu」にも注目しておきたい。Temuは22年9月に米国でサービスを開始し、これまでに日本を含む38の国・地域に進出している。米調査会社センサータワーによると、23年4〜6月のダウンロード数は7400万回で世界9位となり、初のトップ10入りを果たした。
*2023年8月30日のレート(1元=約20円、1ドル=146円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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