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アリババグループのデジタルテクノロジーとインテリジェンスの中枢であるアリババクラウドは8月29日、日本アパレル大手のTSIホールディングスとの戦略的提携を発表した。
「MARGARET HOWELL（マーガレット・ハウエル）」や「PEARLY GATES（パーリーゲイツ）」などの人気ブランドを展開しているTSIホールディングスは、日本および海外で同社のサプライチェーンのデジタル化（DX）の革新を目指すため、アリババクラウドのスマート物流ソリューション・倉庫管理システム（WMS）を導入している。
このWMSは、アリババ系列の物流テック企業「ツァイニャオ・ロジスティクス（菜鳥）」のスマートロジスティクス技術を活用して開発された。輸送状況や在庫状況を可視化し、AIを活用して最も近い倉庫からの入出荷の作業効率化や、荷物量の予測による在庫管理の改善を実現できる。さらに、すべての管理機材が5Gネットワークに接続され、将来的な生産拠点や物流拠点の変化に柔軟に対応できるモバイルネットワークアーキテクチャが採用されている。
アリババクラウドのスマート物流ソリューションを選んだ理由について、TSIホールディングス執行役員の渡辺啓之氏は、技術力とコスト面で競合できそうな企業がほかになかったと惜しみなく称賛した。WMSを利用することで、変化の激しいグローバルなサプライチェーン環境に対応する物流基盤をわずか４ヶ月で構築できたという。
TSIホールディングスは2023年3月に上海および日本のクロスドック倉庫、2023年11月にはベトナムの倉庫でアリババクラウドのWMSを展開し、その後も複数の物流拠点に展開する予定。
同日には、リテールやロジスティクスなどの分野に特化した、デジタル変革プロセスの加速を目的とするプログラム「アリババクラウドDXラボ」の発足も発表され、東急不動産やTSIホールディングスなどが初期メンバーとして参加している。
（36Kr Japan編集部）
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