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中国テック大手のバイトダンスが手がける動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は、8月5日~9月5日の東南アジアでの訪問者数が延べ30億2000万人となり、電子商取引(EC)関連アプリの月間訪問者数で首位に輝いた。インドネシアの経済メディア「CNBC Indonesia」のリサーチ部門が、米Crunchbaseのデータを整理して発表した。
競合する東南アジア拠点のECアプリ「Lazada(ラザダ)」は月間訪問者数が延べ1億8500万人で2位、「Tokopedia(トコペディア)」は5316万人で3位だった。かつて圧倒的な強さを誇った「Shopee(ショッピー)」は222万人で7位にとどまった。
現在のところ、TikTokの圧倒的な訪問者数を支えているのは、ECサービスだけではなく、ショート動画を中心とするソーシャルメディアサービスでもある。
シンガポールの調査会社Momentum Worksが発表したリポート「Ecommerce in Southeast Asia 2023」によると、2022年は東南アジアのECの流通取引総額(GMV)が995億ドル(約14兆7000億円)に達した。インドネシアのGMVは全体の52%を占め、最も大きな貢献をもたらした。
インドネシア市場では現在のところ、ShopeeとTokopediaがGMVの上位2位を占めている。しかし、訪問者数ではTikTokがトップに躍り出た。それに伴い業界関係者は、TikTokは今年のインドネシア市場で競合するECアプリを脅かす存在になる可能性があると指摘した。
*23年9月20日のレート(1ドル=約148円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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