ガソリンスタンドと充電スタンドを結びつけて注目、エネルギーサービスプロバイダ「Newlinks」が約67億円を調達

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ガソリンスタンドと充電スタンドを結びつけて注目、エネルギーサービスプロバイダ「Newlinks」が約67億円を調達

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事業用車向けエネルギーサービスプロバイダ(ESP)の「車主邦能鏈(Newlinks Group)」(以下、「Newlinks」)が、シリーズB+で4.5億元(約67億5千万円)の資金調達を完了したと発表した。今回の資金調達には株の持ち分と債権の2種類の出資が含まれる。出資者は、中国国家中小企業発展基金、「東方富海(OFC)」、日照市財金投資グループ、中国建設銀行青島支店。なお、Newlinksは中小の自動車運送事業者向けガソリン給油商品「団油」とオープン充電プラットフォーム「快電」を発表した。

今回の資金調達は2019年における2回目で、2019年2月にシリーズBで2.75億元(約42億円)の資金調達を行っている。当時の出資者は「清科資管(ZERO2IPO INVESTMENT)」、「金沙江連合資本(GSR United Capital)」、「中海資本(Zhonghai Capital)」、「青島全球財富中心(Qingdao Global Wealth Center)」だった。Newlinksは2019年、合計7億元超(約105億円)の資金調達をしている。

Newlinksは2016年に設立された、石油・電力双方をサポートする自動車エネルギーサービスプロバイダ。主要事業モデルはNewlinks及びエネルギーサプライヤープラットフォームのB2B取引を通じて、エネルギーサプライヤー(ガソリンスタンドや充電スタンド等)と購入者(物流企業、業務用車プラットフォーム等)を低コストでつなげ、双方に同時にデジタル化した運営サービスを提供するスキームとなっている。Newlinksが作った「デジタルエネルギーオープンプラットフォーム」への自動車オーナーのアクセスは延べ3億人を超えているという。

資金調達以外に、今回Newlinksは、以下の2つの商品「快電」と「団油」を発表した。具体的な内容は次の通り。

■「快電」は充電スタンドのオンライン運営商品で、各ブランドの充電事業者のプラットフォームの壁をなくし、異なるブランドの充電スタンドのコネクティングを実現することを目指す。「快電」は既に、「万能万充(wanneng wanchong)」、「珠海駅聯(EV Link)」等十数社充電スタンド事業者と提携関係を構築し、中国全国31万余りの充電スタンドのコネクティングを実現したという。

■「団油」は主に複数台の自動車を保有する運送業者向けに、柔軟性のある効率的かつ経済的なガソリン供給の実現を目指している。当該商品を利用し、リモートで運転手の給油操作を管理することが可能で、管理人がネット上の管理画面からガソリン代のプリペイドや燃費等を確認することも可能。当該商品は運送車両の給油コストを約5%節約することが可能で、運送業者全体の利益を30%向上させることが可能という。

公開済のデータによると、Newlinksはシェル(Shell)、中国海洋石油グループ、中国航空油料グループ、「衆誠連鎖(UNITY&STHENGTH)」、「中図能源(ZHONGTU ENERGY)」、「大橋石化(GBPEC)」等のブランドのガソリンスタンドと長期提携関係を築き、デジタル化により全国300超の都市の1万余りのガソリンスタンド、31万余りの充電スタンドをコネクトしたという。同社の事業は中国全土の90%以上の主要業務用車プラットフォームをカバーし、「嘀嗒出行(didachuxing.com)」、「貨拉拉(huolala.cn)」、「快狗打車(suyun.daojia.com)」、「神州専車(Shenzhou Zhuanche)」等と連携している。その他、「華為車聯(Huawei Connected Vehicle)」、「騰訊車聯(Tencent Auto Intelligence)」、「百度車聯(Baidu IOV)」、「斑馬智行(ebanma)」等数十社のコネクテッドカープラットフォーム、及び「上汽大通(SAIC Maxus)」、アウディ、フォルクスワーゲン、「東風汽車(Dongfeng Motor Corporation)」等の大手自動車メーカと提携しているという。

(翻訳:小六)

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