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中国上海交通大学文化イノベーション・青年発展研究院の首席専門家、徐剣教授のグループはこのほど、「2023世界eスポーツ都市評価報告」を発表し、eスポーツの発展が目覚ましい世界の20都市に対する総合的な評価を行った。中国上海市が米国のロサンゼルスを追い越し、初めて世界首位に立った。
評価は都市eスポーツの「産業生態系」「インフラ」「競技大会」「クラブチーム」「社会的影響力」という五つの主要指標と20のサブ指標に基づき行われ、世界eスポーツ都市の最新の発展状況を判断した。
上海は「インフラ」「競技大会」「クラブチーム」の三つの主要指標で最高得点を取った。ロサンゼルスは「社会的影響力」で首位に立ったが、総合評価では2位に転落した。
北京は「産業生態系」で首位に立ち、総合ではフランスのパリを抜き3位に浮上した。4~6位はパリ、ドイツのベルリン、韓国ソウルが続いた。シンガポールは社会的影響力の高さが奏功して7位、米国のシアトルとアトランタは8位と9位に入った。新たにランク入りしたサウジアラビア・リヤドと中国広東省深圳市は10位と11位になった。
徐氏は上海が世界eスポーツ都市の首位に躍進した理由について、上海市政府がここ数年、「上海市の文化・クリエーティブ産業のイノベーション発展を推進する若干の意見」や「eスポーツ産業の健全な発展を促進する20の意見」などの政策・措置を積極的に講じ、eスポーツ企業の発展に良好な環境を提供したことが密接に関係するとの認識を示した。
報告によると、ランク入りした中国の8都市は社会的影響力を早急に高める必要がある。同指標は上海と杭州がeスポーツ産業の発展過程で直面する最大の課題にもなっている。徐氏は、eスポーツ文化の建設を推進し、eスポーツに関する認知度と理解力を高め、中国eスポーツ産業の国際化と質の高い発展を促進することが不可欠だとの考えを示した。(新華社北京)
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