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中国スポーツ用品大手「安踏体育用品(ANTA Sports Products)」(以下、ANTAグループ)は10月16日、中国発の女性向けスポーツウエアブランド「MAIA ACTIVE」の株式75.13%を取得したと発表した。具体的な金額は非公開となっている。
MAIA ACTIVEは2016年に設立され、アジア人女性のためにデザインされたスポーツウエアを展開。中国では、カナダのスポーツウエア大手「lululemon athletica(ルルレモン・アスレティカ)」と競合する人気ブランドとなっている。
ANTAグループはここ数年、積極的に企業買収を進めており、傘下に収めたブランドから多くの利益を得ている。23年1~6月は、自社ブランドの「ANTA(アンタ)」とイタリア発の名門ブランド「FILA(フィラ)」を除く「その他のブランド」の売上高が前年同期比77.6%と大きく伸びた。とくに、日本のスキーウエアブランド「DESCENTE(デサント)」と韓国のアウトドアウエアブランド「KOLON SPORT(コーロンスポーツ)」が貢献した。フィンランドに拠点を置く「Amer Sports(アメアスポーツ)」もアウトドアブランドの「ARC’TERYX(アークテリクス)」や「SALOMON(サロモン)」が人気で、売上高が前年同期比で37.2%増加した。
一方のMAIA ACTIVEは、20年には売上高が5億元(約100億円)を突破し、完全黒字化を達成。中国新興の女性向けスポーツウエアブランドでは卓越した業績を収めている。ANTAグループはMAIA ACTIVEの買収により、これまで強みのなかった女性向けアパレル事業を補完する方針だ。
*23年10月18日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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