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中国の高級アイスクリームブランド「鍾薛高(Chicecream)」が、賃金未払いをめぐる紛争に巻き込まれていることが分かった。1個60元(約1200円)以上の高額商品を打ち出し、「アイス界のエルメス」と呼ばれて一世を風靡したブランドに暗雲が立ち込めている。
鍾薛高の元従業員を自称する複数のネットユーザーがこのほど、約束した退職金が支払われておらず、在職中の従業員も給与の遅配に直面しているとSNSに投稿した。同社はこれを受け、「関連する紛争の解決に向け、積極的に対応しているところだ。事業は現在、通常どおり運営されている」とコメントした。しかし、上海市にある本社がビルの2フロアから1フロアに縮小されたという報道もある。
鍾薛高は2018年に設立され、オンライン販売から事業を開始。相場より高い価格設定ながら、伝統的な瓦をモチーフにしたアイスバーなどが人気を博し、22年5月時点で同社のアイスクリームの累計出荷量は2億2000万個に達した。
ところが、その高価格設定に疑問の目を向ける消費者が増えだした。 同社は23年に入ってから手頃な価格の新商品を発売し、主力商品の価格も引き下げたが、売上高の落ち込みが続いている。
*23年10月26日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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