米コカ・コーラ、7~9月期売上高は8%増 中国市場への投資拡大

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

新華社EXCITEのRSSに登録大企業注目記事

米コカ・コーラ、7~9月期売上高は8%増 中国市場への投資拡大

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

米飲料大手コカ・コーラが24日に発表した2023年第3四半期(7~9月)決算は売上高が前年同期比8%増の119億5300万ドル(1ド=約150円)と、市場予想の114億3千万ドルを上回った。営業利益は6%増の32億7千万ドル、純利益は9%増の30億8300万ドルだった。

品目別にみると、炭酸飲料の世界販売量は主に中南米市場とアジア太平洋地域市場がけん引役となり、2%増加した。主力製品のコカ・コーラは2%増、コカ・コーラゼロは3%増となった。各種炭酸飲料は中南米、アジア太平洋、北米市場が伸び、1%増加した。果汁飲料・乳製品・植物由来飲料の販売量は2%増、飲料水・スポーツ飲料・コーヒー・茶系飲料は1%増だった。コーヒー飲料は「コスタコーヒー」ブランドが英国と中国市場で力強い伸びを見せ、世界販売量が6%増えた。

ジェームズ・クインシー会長兼最高経営責任者(CEO)は決算電話会議で中国市場に言及し、「われわれは投資に専念しており、中国市場には依然として大きな発展の余地がある。チャンスをつかみ、2024年の春節(旧正月、24年は2月10日)には販売量を大幅に増やす」と述べた。

同社の中国法人は7~9月、市場の潜在力を掘り出し、事業の持続的な発展を推進するため、中国食品大手の中糧集団(COFCO)と合弁で設立した中糧可口可楽飲料(COFCOコカ・コーラ)、香港複合企業のスワイヤグループ(太古集団)傘下でボトリング事業を手掛ける太古可口可楽(スワイヤ・コカ・コーラ)らボトリングパートナー大手2社と連携して中国への投資を拡大し、中国事業への布石を強化した。

うち太古可口可楽(蘇州)飲料の工場は江蘇省昆山市の昆山開発区で9月20日に着工。総投資額は20億元(1元=約20円)で、スワイヤ・コカ・コーラが中国で実施する史上最大規模の戦略的投資プロジェクトとなる。同工場は華東地域における生産、地域販売本部を一体化した現代化工場で、25年末までの完成、稼働を見込む。スワイヤ・コカ・コーラの向こう10年の対中国本土投資は120億元を超えるとみられる。

22年7月に稼働を開始したCOFCOコカ・コーラ貴州工場も着実に発展している。この工場はCOFCOコカ・コーラにとって20カ所目、中国にあるコカ・コーラの工場としては46カ所目となる。この1年余りで、同工場には3本の先進的スマート自動化生産ラインが設置され、生産能力は年間約30万トンに達した。今年6月時点で、同工場の業務は貴州省のすべての地級市および県に広がり、省内の消費者に9カテゴリー・25ブランドの製品を提供している。今後は生産の多様化を進め、地元の消費者に地元で生産した全シリーズ製品を提供するとしている。(新華社北京)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録