セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国ネット大手のテンセント傘下でクラウドサービスを手がける「テンセントクラウド(騰訊雲)」は11月15日、自社開発したベクトルデータベース「Tencent Cloud Vector DB」の中核となる複数の機能を全面的にアップグレードしたと発表した。
ベクトルデータベースの処理能力の優劣は、大規模言語モデル(LLM)の性能を左右する。そのため、より効率的にデータを格納し、より迅速にデータを処理できるベクトルデータベースが求められている。
新しいベクトルデータベースでは、主に以下の3点で性能を向上させている:
・転置インデックス(IVF)を最適化したことで、ベクトルデータは当初の数十億ベクトル規模から、最大千億ベクトル規模まで拡張され、最大500万QPSのピーク性能をサポートする。
・インデックスの圧縮アルゴリズムを最適化し、同じメモリで5〜10倍のデータを格納できるようにした。
・エンベディング(埋め込み)機能が統合され、ユーザーはベクトル生成プロセスを意識する必用なくデータを迅速に処理でき、自然言語による指示が可能になる。
テンセントクラウドによると、Tencent Cloud Vector DBはすでに、同社の40以上の事業部門のほか、独ボッシュや不動産仲介大手の鏈家網(Lianjia)など1000以上の顧客に活用されているという。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録