AIチップ開発の英グラフコア、中国から撤退 米国の輸出規制で打撃

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

スタートアップ注目記事

AIチップ開発の英グラフコア、中国から撤退 米国の輸出規制で打撃

7月1日より、これまで36Kr Japanのメディアで提供していた記事のうち、一部スタートアップ企業に関するニュースについては、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」の会員限定で提供します(初期段階では無料会員も対象とします)。まだ登録されていない方は、ぜひそちらをご利用ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

人工知能(AI)チップを手がける英国のユニコーン企業「グラフコア(Graphcore)」が、中国の従業員の大半を解雇し、中国での販売を停止することが分かった。米国が対中輸出規制を強化したことが理由だという。

グラフコアは2022年9月、コストカットのために人員を削減すると発表していた。米国のスタートアップデータベース「Dealroom」によると、グラフコアの従業員は22年10月の620人から23年10月には418人に減少している。

16年に設立されたグラフコアは、データセンターで使用されるクラウドベースのAIチップを設計しており、英国のテクノロジー企業やチップ企業の中で、最も有望なスタートアップの1つとされる。AIチップ分野ではここ数年、米エヌビディア(NVIDIA)の有力なライバルと見なされてきた。

しかし現在、グラフコアは資金面で大きな課題を抱えている。22年の売上高は前年比46%減の270万ドル(約4億円)、損失は11%増の2億460万ドル(約300億円)に膨らんだ。同社は23年10月、事業継続のためには資金調達が必要で、24年5月までに資金調達できなければ損失が拡大し、事業継続が「重大な不確実性」に直面すると明らかにした。

米NVIDIA半導体輸出規制、GPT-4追う中国生成AI技術にも打撃

中国の半導体製造装置メーカー、米国からの締め付けで自国内シェア拡大

*2023年11月25日のレート(1ドル=約149円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

7月1日より、これまで36Kr Japanのメディアで提供していた記事のうち、一部スタートアップ企業に関するニュースについては、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」の会員限定で提供します(初期段階では無料会員も対象とします)。まだ登録されていない方は、ぜひそちらをご利用ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録