「コミュニティー+会員制」が決め手 注文数1日10万件のECサイト「初家心選」が15億円調達

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ベビー・マタニティ用品を手がける「昌正集団(CHANG ZHENG GROUP)」傘下で「コミュニティー+会員制」をうたうECサイト「初家心選(CHUJIAXINXUAN)」がシリーズAで1億元(約15億円)を調達したことを発表。評価額は10億元(約150億円)に達した。今回は「広発信徳(GF Xinde Investment)」による単独の出資。調達した資金はサプライチェーンの構築とビジネスモデルの強化等に利用する予定。

初家心選は2018年に昌正集団董事長の張毅氏らが共同で設立。チームの主要メンバーはIT大手アリババやO2Oプラットフォーム大手「美団(MEITUAN)」及び生鮮食品や小売業界出身者が占める。現在同社の事業は全国11都市をカバーし、2万を超える「社区(中国独自の地域コミュニティー、行政単位)」にサービスを提供している。ユーザー総数は500万を超え、注文は1日あたり10万件を超える。

同社は取り扱う商品のサプライチェーンを重視しており、専門のバイヤーチームを組織している。ブランド側と提携して「超級品牌日(スーパーブランドデー)」を実施し販促を図る。現在取り扱っている商品はインテリアや日用品、スキンケアやコスメ、電気製品や旅行など2000種類近い。

また同社は100人近くの技術開発チームを持ち、ミニプログラムシステムを自社で構築。オンラインコミュニティーのメンテナンスおよびオフラインでの商品引き渡し体験などを保証している。同時にWMS(倉庫管理システム)やアフターサービスなどのサポートシステムも開発している。

このほかにも同社は「初家学院」という会員の研修カリキュラムを実施。コミュニティーの運営をサポートしている。会員の管理をしやすくすると同時に、研修を通して利用者の定着をはかる狙いだ。

同社創業者の1人である陸禄氏は「初家心選は社区をベースに、ソーシャルECとも結びつけ、オンラインでの商品供給を強化するとともに、オフラインでの同時販売も実現した。『スーパーポップアップストア』のようなものだ」と語る。

前出の張氏はまた、同社2020年の目標売上高は100億元(約1500億円)だと語った。このビジネスモデルはまだ未完成であり、将来的には必ず「コミュニティー+インターネット」のECモデルが爆発的ブームになると同氏は考えている。

企業情報サイト「天眼査」によると、昌正集団はベビー・マタニティ用品ブランドの開発と貿易、販売を行っており、商品の開発からブランドの運営、販売サービス及び物流サプライチェーンまでを一体化して行う会社だ。主要ブランドは「子初(matern’ella)」と「紐因貝(newyerbay)」。主要販売チャネルはアリババのECサイト「天猫(Tmall)」や「唯品会(VIP.com)」「京東(JD.com)」「宝宝樹(Baby Tree)」「貝貝網(beibei.com)」「蘇寧易購(Suning.com)」「蜜芽(mia.com)」など多数のプラットフォームだ。
(翻訳・山口幸子)

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