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中国車載電池最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は現在、新規株式公開(IPO)について財務アドバイザーを交えて社内外との協議を進めており、早ければ2024年にも香港証券取引所に上場する可能性があるという。米ロイター傘下のメディア「IFR」が11月22日、関係者2人の話として伝えた。
IFRは、資金調達の規模について言及するのは時期尚早だが、以前グローバル預託証書(GDR)の形式でスイス上場を検討していた際の目標調達額50億~60億ドル(約7400~8900億円)が参考になるとしている。
ブルームバーグは23年2月、CATLがスイスでGDRを発行し、少なくとも50億ドルの調達を検討していると報じた。しかし翌3月、中国の規制当局は、計画されているGDRの発行規模が国内のA株市場を圧迫するとの懸念から、GDRの認可を保留とした。
CATLは、海外市場で大規模な生産能力を確保するため、速やかな資金調達を必要としている。同社は現在、ドイツに加えてハンガリーでも500億元(約1兆円)以上を投じてバッテリー工場の建設計画を進めている。また、同社はこのほど、欧州の自動車大手ステランティスとの戦略的覚書に調印、折半出資で合弁会社を設立し、欧州に新たなバッテリー工場を建設することを検討しているという。
同社は18年6月11日に深圳証券取引所の「創業板」に上場した。株価は23年に入ってから約18.5%下落。11月22日時点で同社のA株は1株当たり177元(約3700円)、時価総額は7786億元(約16兆4000億円)となっている。
*2023年11月28日のレート(1ドル=約148円 1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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