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人型ロボットを開発する中国の「優必選科技(UBTECH Robotics)」が香港証券取引所の上場ヒアリングを通過し、間もなくメインボードに上場するとみられる。これ以前はIT大手のテンセント(騰訊)が同社の株式5%以上を保有する最大の機関投資家だった。
2012年に設立されたUBTECHは、独自開発のロボットやAI技術をベースに、幅広いサービスロボットやソリューションの開発と商用化を手がけている。23年6月30日までに50カテゴリ以上の製品をそろえ、76万台のロボット製品を販売した。世界50以上の国や地域に広がる企業900社以上を顧客としている。
世界的に見て人型ロボットがまだ技術探索や発展初期の段階にあるなか、UBTECHのロボットはすでに商用化に成功している。今年上半期には人型ロボット関連事業の売上高が724万元(約1億5000万円)となり、22年同期から大幅に増加した。
同社の人型ロボットは工業生産、商業サービス、家庭向けという3つの主要なシナリオにフォーカスしている。
中でも人型ロボットが初めて大規模運用されたのがスマート製造業だ。23年には工業分野向けの人型ロボット「Walker S」を開発し、多くの大手新エネルギー車メーカーと協力して、製造業への導入を模索してきた。商業サービスの分野でも急速に活用が進んでいる。人型ロボット「Walker X」はサウジアラビアの未来都市プロジェクト「NEOM」で活躍しており、初代の「ロボット市民」としてスマートサービスを提供している。将来的に最も可能性を秘めた分野として、今後は家庭向けの人型ロボットにも注力するとの考えだ。
*2023年12月6日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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