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中国IT大手バイトダンス傘下の自動車メディア「懂車帝(Dongchedi)」がこのほど、オフラインの自動車アフターマーケット市場に本格参入した。同社は正規代理店と提携する形でオフラインの自動車メンテナンス事業「懂懂養車」を立ち上げ、重慶市の事業者と共同で実店舗を開設した。
バイトダンスは2023年以降、自動車アフターマーケット事業を急拡大している。傘下の動画投稿プラットフォーム「抖音(Douyin)」の電子商取引(EC)サービス「抖音電商(Douyin EC)」は、ライブ配信やショート動画、テキストと写真の組み合わせなどを通じ、自動車アフターマーケットをめぐるユーザーエコシステムを迅速に構築。懂車帝のアプリには、給油や部品販売、洗車、軽微なメンテナンスなどのサービスを網羅するカーオーナー向けのチャネルを設けた。
中国ではバイトダンス以前にも、IT大手が続々とオフラインの自動車アフターマーケット市場に参入している。アリババグループは「天猫養車(Tmall AutoCare)」を、京東集団(JDドットコム)は「京車会(JD Auto Service)」を、滴滴出行(DiDi)は「小桔車服(Xiaoju Automobile Solutions)」を立ち上げ、実店舗も展開している。
他に先駆けて市場に参入した自動車メンテナンスプラットフォーム「途虎養車(Tuhu)」は23年9月末、香港証券取引所への上場を果たし、業界初の上場企業となった。
懂車帝によると、中国の自動車アフターマーケット市場は25年に3兆元(約60兆円)規模となる見通しで、オンライン化率も急速な伸びを維持することが予想される。
*2024年1月4日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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