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世界のスマートフォン業界の低迷が続く中、アフリカなど新興国市場に注力する中国メーカー「伝音控股(Transsion、トランシオン)」が、逆風をものともせず成長を続けている。
米調査会社IDCによると、2023年の世界スマホ出荷台数は前年比3.2%減の11億7000万台で、過去10年で最低水準だった。その一方で、トランシオンは30.8%増の9490万台と販売台数を大きく伸ばし、シェア8.1%で世界5位に浮上した。
トランシオンがこのほど発表した23年の業績速報によると、売上高は前年比33.9%増の624億元(約1兆3100億円)、純利益は前年比122.55%増の55億元(約1200億円)と大幅な増収増益を達成した。業績拡大の主な理由は、新興国市場を継続的に開拓し、製品構成やコストの最適化を図ったことで、全体的な出荷台数や売上総利益率の増加につながったという。
同社はアフリカ市場では一貫してシェア40%以上を維持し、「アフリカのスマホ王」と呼ばれている。現在は、東南アジアや中南米、中東、インドなどアフリカ以外の新興国市場の開拓にも注力し始めている。
*2024年2月27日のレート(1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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