独アディダス、大中華圏市場の23年売上高は31億9千万ユーロ

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独スポーツ用品大手のアディダスが13日に発表した2023年12月期決算は、売上高が前年並みの214億2700万ユーロ(1ユーロ=約162円)、営業利益は2億6800万ユーロで年初の予想を10億ユーロ近く上回った。大中華圏(グレーターチャイナ)の売上高は前年比8.2%増の31億9千万ユーロで、うち23年第4四半期(10~12月)は前年同期比36.8%増の6億7千万ユーロとなり、3四半期連続で「質を伴う成長」を実現した。
 
欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)が82億3500万ユーロ、北米が52億1900万ユーロ、アジア太平洋地域が22億5400万ユーロ、中南米が22億9100万ユーロだった。
 
ビョルン・ガルデン最高経営責任者(CEO)は「23年の業績は予想を上回り、営業利益が年初の予想から10億ユーロ増加しただけでなく、在庫も15億ユーロ分減った」と表明。より重要なことは、消費者や世界の販売代理店から前向きな反響を得ていることであり、サンバ、ガゼル、キャンパスなどの定番スニーカーが引き続き人気を集めていると語った。
 
ガルデン氏は決算報告書で、24年にはフランス・パリでオリンピック(パリ五輪)、ドイツで欧州サッカー連盟(UEFA)の欧州選手権(EURO2024)、米国でサッカー南米選手権(コパ・アメリカ2024)などの大型スポーツイベントが開かれ、世界各地のスポーツ熱に火が点くとし、これら全てが同社の24年の業績のより良好な基盤を築くと指摘した。24年第1四半期(1~3月)の業績はすでに一定程度の伸びを見せており、下半期(7~12月)は一層力強い伸びを実現するとの見通しを示した。
 
CEO就任後初の1年で、アディダスの業績は正常な軌道に戻った。これはまさにガルデン氏が以前、「23年は再び成長性、収益性の高い企業に戻る過渡期となる年だ。24年はより良い企業になることを望んでいる」と語った通りとなっている。
 
蕭家楽大中華圏董事総経理(取締役社長)は「23年は過渡期であり、大中華圏市場は質を伴う成長を実現した。24年はアディダス設立75周年に当たり、スポーツが盛んな年でもある。スポーツブームに沸く中、スポーツ用品消費市場に大きな自信を持っている」と述べた。中国の政府活動報告はハイレベルな開放を持続的に拡大し、スポーツイベントなど消費の新たな成長分野を積極的に育てるという前向きなシグナルを発信したとし、中国市場を深く耕す多国籍企業に広大な発展の余地とチャンスを提供しているとの見方を示した。その上で、同社は引き続きスポーツを懸け橋とし、スポーツ関連インフラ、プロスポーツイベント、大衆スポーツなどへの投資を拡大していく方針を明らかにした。(新華社北京)

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