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中国ネット検索大手、百度(バイドゥ)がこのほど、独自の生成AI「文心一言(アーニー・ボット)」に、ユーザー自身の声を合成する機能を追加したと発表した。AIがわずか2秒でどんな人の声も完璧に再現し、誰もが自分だけのAI声優を持てるようになる。
文心一言のアプリを開いて「知的エージェント (intelligent agent)の作成」を選択し、「自分の声を作成する」をクリックすると、システムが例文を提示する。普段の話し方でその文章を読み上げると、約2秒後には本人そっくりの滑らかで自然な音声が合成される。自分の音声ライブラリを構築し、アバターと組み合わせれば、デジタル分身を作成できる。この機能は性別や年齢を問わず利用できるが、とくに子どもの話し声や強いなまりの認識能力が優れている。雰囲気やなまりを残した音声を合成できるため、国土が広大でさまざまな方言が存在する中国社会に適している。
長文対応から音声合成まで、文心一言はバイドゥのシンボル的な人工知能(AI)として新たな成長エンジンとなっている。文心一言のユーザー数は、2023年8月31日に発表されてから同年末までに1億人を超え、約2万6000社に利用されている。
(36Kr Japan編集部)
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