セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの人気タイトルが、中国のゲームファンのもとに帰ってくる。
アクティビジョン・ブリザード、米マイクロソフト・ゲーミング、中国ゲーム大手の網易(ネットイース)の3社は4月10日、アクティビジョン・ブリザードの子会社ブリザード・エンターテインメントが開発したゲームの中国向けサービスを、2024年夏から段階的に再開すると共同発表した。
ネットイースは23年1月24日、アクティビジョン・ブリザードと提携契約の延長で交渉が決裂したため、08年から中国で運営してきたブリザード作品のサービスを停止した。同日、ブリザード・エンターテイメントの中国向けオンライン対戦用サーバーは閉鎖され、「ウォークラフト」シリーズや「スタークラフト」シリーズのほか、「ハースストーン」「ヒーローズ・オブ・ザ・ストーム」「オーバーウォッチ」「ディアブロIII」などの人気タイトルがプレイできなくなった。この「離縁」は、中国のゲームファンにとって23年最大の事件となった。
関係者によると、ブリザードとネットイースの「復縁」にはマイクロソフトの意向が関係しているという。マイクロソフトは23年10月にアクティビジョン・ブリザードを買収した直後から、ブリザードの中国向けサービス再開に着手した。マイクロソフトはネットイースとも深い協力関係にあるため、いったんは決裂したブリザードとネットイースとの関係が修復した。
今回の発表に先立ち、ネットイースの丁磊(ウィリアム・ディン)CEOが同社の幹部を伴い、ブリザードの新CEOヨハンナ・ファリーズ氏やマイクロソフトの幹部らと会食する写真が出回り、ゲームファンの間ではブリザードとネットイースが復縁する確たる証拠だとされていた。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録