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2019年で20回目を迎えたCEATEC(Combined Exhibition of Advanced Technologies)が開幕した。日本最大規模の展示会として、今年の会期は10月15日~18日で想定人数は16万人以上となる。もともとはハードウェアの見本市だったが、ここ数年は社会課題の解決のための共創やコラボレーションを軸とした展示会へと変わってきている。TDK、京セラ、旭化成、シャープなどの大企業だけでなくスタートアップ企業や大学研究所のブースが設置され、感度の高い大学生など若い人の来場者もよく目についた。
「Co-Creation Park」と名付けた展示ホールにはアメリカ、スイス、ロシア、インドのスタートアップ企業が多数出展し、海外企業によるプレゼンも頻繁に行われていた。日本企業の海外企業との強いコラボレーション意欲が感じられる。
伝統的な日本の大企業でもイノベーションや共創が感じられる展示が非常に多かった。CEATEC AWARD2019では京セラの「糖質ダイエットモニタ」が準グランプリを獲得。「糖質ダイエットモニタ」とは、血液を採取せずに、手首の脈波測定とAI解析により糖代謝状態を推定できるディバイスである。とてもコンパクトで軽量のものなので、気軽に測定できる同製品は、日本に予備軍含め2000万人いるとされる糖尿病患者への新たなソリューションとして注目される。京セラは、今後病院や大学研究所との連携により精度向上を図り、早期の製品化を目指しているという。
その他、京セラは自社の技術的な強みと他社の持つ強みを掛け合わせた共創にも注力している。最近ではSONY、LIONと3社のコラボレーションで子供が楽しめる歯ブラシ「Possi」を開発。
CEATECへ参加して改めて日本企業におけるイノベーションの重要性、海外企業とのコラボレーションに対する関心がうかがえた。
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